新年あけましておめでとうございます。

大晦日の夜、テレビをつけていたら、特に観たいわけでもないけれどなんとなくとぎれとぎれNHK紅白歌合戦を観てしまった。昔のように歌を競い合うというよりまるでショーを競っているよう、あまり興味を持てないのはこちらが歳をとっているせいだろうか?(笑) 低俗だなと思うシーンもたくさんあった。NHKは視聴者からおカネをもらって運営しているのに、こんな番組におカネをかけ過ぎているのではないか?

だけど、一つだけ胸が熱くなり、凄い人だなと感心させられた。その人の名は美輪明宏、「ヨイトマケの歌」の熱唱に心が揺さぶられる思いだった。今年80歳だという。10歳で長崎の原爆を体験し複雑な家庭環境と貧しさ、同性愛者に対する偏見の中で育ったようだ。若い頃聞いた「メケメケ」や「シスターボーイ」という言葉に私も違和感があったけれど、人生のすべてを歌い上げたような今度のヨイトマケを聴いて尊敬の念さえ湧いてきた。「苦労は嘘をつかない」という言葉はほんとだと思う。

以前、ある人から次のような詩をいただいたことがある。

一秒の言葉

「はじめまして」この一秒ほどの短い言葉に、一生のときめきを感じることがある。

「ありがとう」この一秒ほどの短い言葉に、人のやさしさを知ることがある。

「がんばって」この一秒ほどの短い言葉で、勇気がよみがえってくることがある。

「おめでとう」この一秒ほどの短い言葉で、しあわせにあふれることがある。

「ごめんなさい」この一秒ほどの短い言葉に、人の弱さを見ることがある。

「さようなら」この一秒ほどの短い言葉が、一生の別れになる時がある。

一秒に喜び、一秒に泣く。一生懸命、一秒。人は生きる。   以上

お互い今年も一秒を大事に前を向いて生きてゆこうではありませんか。