正念場だというのに・・・

曽爾高原のススキ

  政治の世界はあわただしくなってきた。自民党が世論の動きに合わせて特例公債法案賛成に回ったことは良いことだ。いつまでも解散解散を叫んでいるだけでは国民がソッポを向いてしまう。どうせ民主党政権の命運はもはや尽きたところにきているのだから焦ることはない。

 第三極といわれるところの大将がそれぞれ我を出してなかなかまとまりそうにないのが気になる。志はそれぞれ高いのだから「維新・石原・たちあがれ・みんな」小異を捨てれば良いものを。

 「80歳の石原さんが頑張っているのだから70前の森岡さん、あんたも頑張らなきゃ」などと言ってくださる人が最近多くなってきた。長い間政治の世界で働かせてもらって、「貴重な経験とそこからいただいた蓄積はかなり持っている自信はある」けれど、「一人では何もできないし、僕のようにはっきり物を言う人間は損をする世界だ」ということを思い知らされただけに、木に登る豚にはなれそうにない。

 先日、曽爾高原へ行って久しぶりに綺麗なススキの原を堪能し、お亀の湯の温泉に浸かった。都祁の我が家の周辺も山々が赤や黄色に染まり、素晴らしい。また、正倉院展を見ては先人の知恵や技術に驚嘆した。日本はやっぱりいい国だとつくづく思う。

 アメリカはオバマ大統領の続投が決まり、中国は指導者が交代した。正念場だというのに日本の政治だけが止まっているように見えてしょうがないのは僕だけだろうか?