国難を乗り切れる政治が実現するのか?

野田総理の一声で衆議院が本日解散、各党一斉に選挙に走り出した。私は年を越すだろうと思っていたが、民主党内部の溶解と批判の高まりを恐れた野田総理は決断を下した。テレビのニュースを見ていると、「自民こりごり、民主がっかり、第3極わからない」などとザレゴトをいっていたが、民主党政権の3年間をふり返ると、マニフェストは総崩れ、外交は最低、東日本大震災への対応も稚拙でまったく良いところ無しだった。国民の政治不信、政治への諦めは極度に達している。内政・外交ともに憂慮すべき事態であるだけにどの政党どの政治家を頼りにしたらよいのか・・・・多くの国民は困っていると思う。

景気浮揚を望む声に応えて、利子が付かないかわりに額面分に相続税がかからない「無利子非課税国債」を発行し日銀が買い取り新たなお札を刷るというデフレ対策、自民党安倍総裁の意見に私も賛成だ。少しインフレ気味に日本経済を引っ張らないと景気は良くならない。ましてや近く消費税を上げようとしているのに。もう一つ、外交のかなめである日米同盟をより強固なものにすること、そうすれば中国の付け入るスキはなくなる。中国はアメリカの顔色を窺いながら日本にチョッカイを出しているのであり、アメリカの逆鱗に触れるようなことまで出来はしない。とにかく日本は、経済も外交・安全保障も生まれ変わったような強い政治力を発揮しなければ沈没してしまう。

今度の総選挙で民主党が大敗し、第1党が自民党になることは間違いなさそうだが、16もの政党が乱立していると(第3極がまとまったとしても)1党が単独で過半数はとれないだろう。混乱してなにも決められない政治が続いてゆくことは勘弁してほしい。日本の政治が混迷すればするほど喜んでいる国があることを忘れてはならないし、内政も若者が日本の将来に希望を持てるような政治であってほしい。そういう意味では、有権者もしっかりしなければだめだ。