西大台の紅葉を満喫

今年5月、吉野熊野国立公園大台ケ原の東を踏破したとき、秋の紅葉はきれいだから今度は秋に西大台を歩きましょうと約束をしていたが、今日それを果たすことができた。西大台は環境省が日本で最初の「利用調整地区」に指定し、日々の立ち入り人数を厳格に調整しているところなので、東を歩いた(私たち夫婦と友人)同じメンバー4人で早くから許可証の申請をしていた。

朝5時起床、5時半出発、大台ケ原ビジターセンターに8時過ぎ到着。車を降りた瞬間、物凄い寒さに驚いた。センターの福島さんによると、「昨日は大変な雨で皆さんお気の毒でした。今日は晴れて最高ですよ」とのこと。いつも誰かに雨男だといわれていたのに、先日のきみかげの森のイベントも今日の西大台めぐりもラッキー、お天気がなによりだ。半時間ほどレクチャーを受けて9時過ぎ出発、途中食事や休憩を取ったけれど5時間ほど歩きとおした。立ち入りを調整しているところだけに荒らされることなく素晴らしい原生林が続いている。木々の葉っぱが紅葉し、コケや落ち葉の色もきれい、どこを歩いても「わあ、きれい」「素晴らしい」「来て良かった」の連発。東大台の大蛇グラを眺めることができる展望台に立つと大自然の凄さにひれ伏したくなるような気持ちになった。今日西大台を回ったのはたったの32名だという。大台ケ原の紅葉を独り占めしたような一日だった。3時頃駐車場にたどり着いたときは、さすがに相当疲れていたが、4時ごろまた4人を乗せて車を運転、約110キロの道のりを2時間半かけて帰った。暗くなった山の向こうで大きな満月が微笑みかけているようにみえた。

かぼちゃのような形をした大きな木を抱いて