秋田の竿燈祭りと青森のねぶた祭りに感動した!

 9年前私の家内は東北3大祭りのツアーに参加し、「良かった、良かった。青森のねぶたには特に感動したわ」と言って帰ってきた。以来毎年のように「貴方も行きなさいよ。」と言い、最近は「オールデイサンデーの身になったんだから行きましょう」とさっさと自分で決めて5月ごろから旅行社に「東北二大夏祭り」を申し込んでくれていた。私も大震災後の東北にいささかの思いもあり、家内に連れられて2泊3日の旅に加わった。

仙台空港に降り立つと塩害で耕作不能となった田畑や家屋が流された跡地が延々と続いている。ガイドさんが体験した3,11の話を聴いただけでも被害が如何に甚大であったかみる思いであった。

最初の夜は秋田の竿燈祭り、長い竿竹に46個のちょうちんが付いているのをバランスを取りながら手、腰、おでこ、肩などに乗せる演技をみせてくれる。261本もの竿が揺れながら立つのは壮観だ。あちこちで拍手が沸き起こる。

次の夜は青森に入ってねぶた祭りだ。22台もの山車と「ハネト」と呼ばれる浴衣姿の男女が太鼓のリ

ズムに合わせ「ラッセーラ、ラッセーラ」と叫びながら、次々と目の前を進んでゆく。何万人いるのだろう? うちわを手に観客席の我々と踊り手とがまさに一体となって約2時間を過ごす。家内が「行きましょ、行きましょ」と誘ってくれた意味がわかった。

奈良に帰ってくると燈火会がはじまっていた。燈花会が「静」とすればねぶたは対照的に「動」の祭りだ。そして竿燈やねぶたの桟敷席は仮設のパイプで作られ一人一人たしか2000円の席料を取っている。燈花会も素晴らしいが、もっとカネを落としてもらう工夫ができないものか?

小西町通りを夜8時半ごろ歩いていたら5~6人のおばさんと出くわした。その中に知り合いの女性が一人「燈花会を観て帰るのだけどちょっとお茶しようと思っているのにもうどこのお店も閉まっているのよ。奈良はお店を閉めるの早いね。森岡さんなんとかならないの?」という。奈良観光の問題点をズバリ指摘されたようだ。