奥野誠亮先生の偉業を讃え、ご長寿を祝う会に出席して

お祝いの花束を受ける奥野誠亮先生
お祝いの花束を受ける奥野誠亮先生
荒井敦子さんの歌から始まった。
荒井敦子さんの歌から始まった。

私が20年間秘書としてお仕えした奥野誠亮先生が数え年百歳を迎えられたのを機に、1000人以上の方々が出席して「偉業を讃え、ご長寿を祝う会」が開催された。主賓は綿貫民輔元衆議院議長で、政治評論家の岩見隆夫氏の講演もあったが、ご本人奥野先生は20分の予定を倍以上の40分大声で挨拶に加え持論を述べられた。なにしろ私は30歳も年齢が若いのにまだ圧倒されるくらいの迫力で演説されるのだからかなわない。遺言のように言われた内容は、天皇を中心とした今の日本の国柄を大事にしようということと敗戦から67年経つのに自虐史観から抜けられないいまの状態から早く抜け出そうということであった。
私もこの方の薫陶を受けてきたから全くその通りだと思うのだが、世代の変化によって天皇制にたいする考え方や先の大戦に対する評価も、ゆがんだ戦後の教育を受けた人たちはどう受け止めるだろうかと思いつつ聴いた。
会場にはあの中選挙区時代にお世話になった人たちやなつかしい顔がいっぱいでまるで自分が浦島太郎になったような気分であった。みんな同じように歳をとっているけれど元気な顔、顔に出会えてうれしかった。