京都「美山荘」へ

P1010486 (800x589) (640x471)P1010474P1010472 何十年目?かの結婚記念日近し、家内が京都の北の端、花背の「美山荘」へ行くツアーを申し込んでいたので、京都駅から片道2時間かけてお昼のご馳走をいただきに行った。車窓から満開の桜を楽しみつつやがて北山杉が林立する狭いくねくね道を中型バスに揺られながら北へ北へと走ったが、床柱を使って建てる家が少なくなったのか北山といえども山の手入れが行き届いていないのに驚いた。
美山荘に着くと、4代目という女将さんたちが出迎えてくださった。かねてより一度行ってみたいと思っていただけに、和風の落ち着いたたたずまいと礼儀正しい女将さんたちのふるまいにまず感じ入った。
玄関を入ろうとすると、表札といえばいいのか看板というべきかわからないけれど、「美山荘」と書かれた額が東大寺の故清水公照長老の揮毫と知ってまた驚いた。聞けば、先代の当主が長老さんと親交があったという。
お料理は摘み草料理と称しているように、蕗のとう・こごみ・よもぎ・タラの芽・たんぽぽ・ウド・筍・わらび・などがふんだんに使われて、魚は鯉のお造りやアマゴの木の芽焼きが美味しかった。一品づつ和服姿の女将、若女将、従業員などが運んでこられ、お値段もさることながらこんな山奥でこれだけの評判を築いてこられた力というものを感じることができた。おカネでは数えられないそれ以上の満足感を味わうことができた一日であった。