今日は吉野郡黒滝村の村長さんや議長さんらとともに、奈良県宇陀市にある山口農園を視察した。私どもの特定非営利活動法人が黒滝村新産業振興委員会のお手伝いをさせていただいているから先進地視察ということで山口農園を訪ね山口社長の講義を聴き生産現場を見せてもらったのである。
山口さんは、公務員を45歳で辞めて当時親子3人で農業をやり一年間の売り上げが380万円であったのを12年後のいまハウスで有機野菜とハーブを作り会社組織で売り上げ1億2千万円にしているという。物腰は柔らかいが、農業に対するしっかりとした哲学を持って新規就農の若者を教育し、自らも相当勉強しておられることを知り感銘を受けた。「農業は命の源」を基本に挑戦してこられた意欲が素晴らしい。
戦後日本は「農業はダメだ、儲からない」と言って国中が商工業に走り、第1次産業をおろそかにしてきた。まさに、国の基本を軽んじた結果子供たちまでおかしくなっているのだ。
視察のあとの会議で山口さんに刺激を受けた(人口885人、耕作放棄地が半分以上という)黒滝村の人たちが、やる気を出しておられたのが嬉しかった。わがNPO法人も負けないでがんばらなくっちゃ!国づくりの基本を忘れないように。