どうしても増税というなら国会議員の定数削減と抱き合わせにしろ

  東日本大震災復興に向けて増税の是非を問う議論がかまびすしい。野田総理が固い意志を持って増税しようとしていることは周知の通り、しかし、私は復興国債を日銀が引き受け増税は避けるべきだと思っている。増税はイヤだという世論におもねているのではなく、世界経済の先行きや国内の長引くデフレからの脱却に思いをはせると財務省が考える財政規律の論理だけでは、日本経済はますます縮小し行き詰まると思うからだ。税収を増やし、明るい希望が見える日本にしなければ、みんなマイナス志向になってしまう。

 野田総理がどうしても増税をしたいというなら、国会議員の定数を200くらい減らす法案と抱き合わせにして欲しい。自分たちは無傷で国民にだけ痛みを課すのは断じて許せない。このようなタイミングでなければ国会議員の定数削減はなかなか実現できないと思う。

 そろそろ都祁の里も紅葉が始まりかけているし、朝晩のひんやりした空気が身体を引き締めてくれる。今夜は興福寺の五重塔のそばで「塔影能」、金春穂高さんの「舟弁慶」が楽しみだ。