ボート部時代の仲間と再会

 昨日から黄砂が飛んでなにやらボーッとしてうっとおしいが、山々の新緑が鮮やかで花も綺麗だし春だーという気がして心が弾んでくる。我が家の庭も家内が世話をしている赤・白・ピンク・紫などいろんな花が咲き、そして毎日のように可愛いリスがちょろちょろと走り回り嬉しいことだ。今のところ一匹のようだがもっとたくさんいてなついてくれたらいいのにと思いながらエサをあちこちに置いている。

 春日大社の万葉植物園で吟剣仕舞の奉納があり見せてもらったが、新緑に包まれた雰囲気の中でほんとに素晴らしかった。吟じ舞う人達の姿に「日本のこころ」をみる思いがしたし、美しい自然と一体となって溶け込んでいるように見えた。

 夕方、京都に出て学生時代ボート部で一緒に過ごした監督や後輩と食事をともにした。四方監督は85歳だという。後輩と言っても皆66歳、いいオッサンになっているが、学生時代のなつかしい話に花が咲いた。米子から来た武田君とは何十年ぶりの再会だっただけに涙がこぼれるほど嬉しかった。誘ってくれた瀬田の高橋君、関東から来てくれた柴崎君、奈良の村上君とも久しぶりに会って、ともに同じ釜の飯を食いながら汗を流した仲間はいいものだとしみじみ思えた。四方監督は学生時代親身になって僕たちを指導してくださったし、個人的にも随分お世話になった。包容力のある温かい人だ。同志社のボート部がエイトで全国制覇3連覇を成し遂げ、黄金時代を築けたのはこの人の存在が大きかった。それだけにもっともっと長生きしてもらいたいし、米寿のお祝い会をしようなと言って後輩達と別れた。