平城遷都1300年祭を起爆剤に!

  平城遷都1300年記念「奈良マラソン2010」の第2回実行委員会が開催された。小生は県の陸上競技協会会長という立場、2年以上前から何度も協議を重ねてきた課題なので「やっとここまできたか」という思いである。奈良県知事を実行委員長とする体制が整い今年12月5日、日本陸連公認のコースを1万人が走るフルマラソンがいよいよ実現するのだ。今年は遷都祭の最後を飾るビッグイベントとしてこれまで奈良新聞社が主催してきた春日・大仏マラソンと同日開催となる。荒井知事や事務局をはじめ皆さんのご協力で警察とのむずかしいコース決定もクリアすることができた。5月からランナーの募集が始まるし、ゲストランナーとしてシドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんも参加してくれる。

 先日、近畿陸上競技協会の役員会で今年は奈良だが来年は大阪、そして京都も予定しているという話で盛り上がっていた。今日の実行委員会で「皆さんのご協力で是非成功させ、今年度だけの行事に終わらせることなく毎年実施できるようお願いします」と発言しておいた。これだけなんでも右肩下がりの世の中だがマラソン人口だけは毎年右肩上がり、それだけに奈良マラソンを全国の人達が注目する冬の風物詩にしたいものだ。

 昨日、大阪の文楽劇場で吉田蓑助文化功労者顕彰記念「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」をみた。大化の改新、蘇我入鹿、藤原鎌足、大神神社、飛火野、猿沢池、吉野川、妹山、背山など奈良の地名や歴史上の人物が次々と出てくる。平城遷都1300年にふさわしい出し物である。遷都祭もこれから本番、観光客も増えているようだしようやく奈良が活気づきつつある。

 なのにニュースで奈良県の39自治体の平均財政力が他府県に比べて最下位だと報じていた。「奈良はあかんなあ」とため息ばかりつくのではなく県民皆がぬるま湯から目覚め知恵をしぼりアグレッシブに生きることをこころがけたいものだ。