農政に未来はあるか?

 佐保川沿いの桜が満開だ。ホンワカとしたいい気候である。

 田原の中尾義永さんのお家を訪ね、久しぶりにお会いできた。ご尊父もおられ三人で自然に農政をはじめとする政治の話に熱くなった。彼は河瀬直美さんの「もがりの森」のサポートをしたり、お茶の生産農家の役員を務めたりしているが、製茶を中心とする農業が生業である。若い頃青年団活動でも活躍していたし、奈良のこれからを担う人物の一人だと思う。いまの政府の減反政策を批判しておられたし食糧政策の転換が必要であることを訴えていた。少子化対策、郵政民営化などにも発展し結構楽しかった。頼もしい父子である。大豆を1ヘクタールつくっても粗収入が10万円から15万円にしかならない農業をどうすればいいのか、厳しい減反を迫られ苦悩しておられる様子がよくわかった。農政をどう変えてゆくかはこの国の根本的課題だ。