映画「明日への遺言」を見て

 第二次世界大戦でB級戦犯となりながら、米軍の無差別爆撃の違法性を訴え、たった一人で部下19人の命を守った岡田資中将の姿を描いた映画「明日への遺言」を見に行った。

 ハーグ陸戦法規によれば米軍の東京大空襲、広島・長崎の原子爆弾などは明らかに違法であり、岡田中将の主張は全く正しい、パラシュートで降り立った米兵を捕虜ではなく無差別爆撃の犯罪人として処刑したことは国際法にかなっている。

しかし、占領軍は日本軍が米兵を処刑したことこそ違法だと主張し横浜の軍事法廷で裁くのである。岡田中将は、違法なことをやっていないが、処刑の責任は一切自分にあるとして部下に罪が及ばないように証言する。毎日傍聴席に座っている家族の様子、岡田中将の凛とした態度など実に感動的であった。

絞首刑を宣告されたあと、妻や子供たちに「本望だ。」と言い放つところや部下にたいしてまた妻にたいして男らしくねぎらいの言葉をかけるところなど涙があふれて止まらなかった。まさに日本男児ここにありだ。

 この岡田中将と比べて今の日本の政治家のなんと貧弱なことよ。わたしが三年前A級戦犯の靖国合祀について「日本の法律には戦犯と言う言葉はどこにもない」と発言したことが大騒ぎになったこと事態いまの日本は狂ってる。言うべきことを言わない日本の政治が日本と言う国家を貶めている。