東京が機能不全に陥ったら

最近また日本国中あちこちで地震のニュースが流れている。栃木・群馬あたりで起こったと聞くと今度は沖縄だ、北海道だという。そのたびに神戸や東日本の悪夢を思い出し、憂鬱になる。今後東京を襲う地震が起きる確率は30年以内に6割だとか、東南海地震だっていつ起きるかわからない。それなのに、東京へ東京へと人・モノ・カネがどんどん動き、東京オリンピックを6年後に控えその勢いはますます加速しつつあるようだ。

突然東京が機能マヒを起こすような事態になったら日本は一体どうなるのだろう。昔、首都機能移転問題が大きな政治課題として議論沸騰していたのに最近は話題にも上らなくなっている。災害が起きた時のために訓練しておくことも大事だが、地震予知の精度を上げることと、たとえ東京が首都機能不全に陥ったとしてもすぐに別の場所で対応できる態勢をつくることがより大事だと思う。

安倍内閣が「地方創生」をいうのなら、日本列島を東京一極集中から多極分散型に変えていく取組をもう一度考えるべきではないか。