夢も希望もある日本に!

今年は満開の桜をゆっくり見ることもないうちに花散らしの雨が続いている。

先日、来年4月から使われる中学校教科書の検定結果が公表された。「社会科では初めて地理、歴史、公民の全教科書が竹島と尖閣諸島を取り上げるなど日本の領土に関する記述が倍増した、また日本の過去を悪く描く自虐史観の傾向も改善されつつある」と報じている。

私は2年前まで10年以上にわたって「新しい歴史教科書をつくる会」の奈良県支部長という役目をいただいてきた。戦後占領軍によって日本の歴史が歪められ、それに呼応した勢力が作った教科書により今日まで間違った歴史教育(特に近現代史)が続いてきたことに全国の同志が立ち上がったのである。中学生に史実でない「従軍慰安婦」や「南京大虐殺」を教え、われわれの先輩を貶めることにどのような国益があるのか、強い憤りを胸に熱い闘志を燃やしながら教科書の改訂に取り組んできた一人としてようやく今日を迎えていることに感慨一入である。多くの同志の努力に感謝したい。子供たちが正しい歴史を学び日本人としての自信や誇りをもって世界に羽ばたいてほしい。

増田寛也編著「地方消滅」を読むと、あと25年もすれば896の自治体が消滅可能自治体となっている。ただいま地方統一選挙の真っ最中、候補者の多くが「地方創生」を連呼しているが今の日本に何が足りないのか、何をすればよいのか本当にわかっているのか質問してみたい。25年後に今の中学生は40歳前後の働き盛り、人口減少に歯止めがかかり夢も希望もある日本であってほしい。