引退表明

 本日の新聞に「森岡氏政界引退」の報道があり、あちこちから「淋しいなあ」「もったいないなあ、これで終わるのは」「後援会の解散はどうするの?」「これから何するの?」というメール・電話などが次々と入ってきた。わたしは8月の選挙以来今後の生き方を模索してきたが年内にケジメを付けるべきだと思っていたので一昨日の自民党奈良県連の役員総会の席上事実上の引退表明をやらせていただいた。総選挙で連続二回の惨敗、66歳と言う年齢などから考えてこれ以上やると、再生を目指す自民党の足を引っ張ることになると思っている。また私生活の上でも残りの人生を妻へのいたわりや田舎の山の管理などに費やし家を守っていかねばという思いと、政治家でなくとも社会のためにお役に立たせていただくことはいくらでもあると考え決断したものである。後援会の皆様はじめこんな出来の悪い政治家を長い間お支えいただいた方々には感謝の気持ちでいっぱいだ。志を途中でへし折られた無念さはあるが、これも自分の力不足ゆえである。淋しいけれど致し方ない。思い返せば、奥野誠亮先生にお仕えして以来政治の世界を36年間も内側から見てきた。この間日本も随分変わったものだ。政治家を目指す若い諸君に私が教えられるものがあれば伝えてゆきたいと思う。寒い2月の早朝西大寺の北口でマイクを握っていたときかじかんだ手に温かい缶コーヒーをそっともたせてくれたご婦人に涙をこらえることができなかったことなどが蘇ってくる。