日本経済の先行きに希望はあるのか?

 久しぶりに東京の息子に会って食事を共にした。ビーフシチューを食べたが、生まれて初めて息子がおごってくれた。たいした額ではないけれど、「お父さん、永い間ご苦労さんでした」という意味で払ってくれたのだろう。おカネに困ってはいないだろうが、おごってくれたことがとても嬉しかった。

 NHKテレビで30歳台の孤独死が増えているという番組をみた。「助けてくれ!」と言えないで死んでゆく青年像を描いていたが、いまの世相を映していると思う。安い値段で勝負するユニクロだけが最高益を出し、あとのデパート・スーパー・コンビニなどが業績不振にあえいでいるというのも、失業者が増え、働いていても毎年給料が下がっている労働者の実態を見ていると当然のことかもしれない。麻生政権下で株価15%下落したというが、民主党政権に変わったら日本経済が浮揚するのか?政府による雇用調整交付金が完全失業率の数字を(下がらないよう)支えているから「かくれ失業者」はもっと多い、すでに完全失業率は9%を超えているのでは?といわれている。そして、個人消費がこれだけ弱く、民主党政権の予算見直しによる足踏みが重なってくると景気の先行きは明るくない。若者に希望が湧いてくるような施策が欲しい。