中国にモノが言えない日本

 中国製冷凍ギョーザを食べて病院に駆け込んだひとは全国で九百人にのぼるという。これまでの報道を見る限り日本に入ってからの薬物混入はありえないのに、中国側は「生産管理は厳格だ。出荷時には問題はなかった。」と言い張っている。日本側のマスコミも政府の姿勢もどうも煮え切らない。アメリカのBSE問題では「輸入解禁なんてとんでもない。アメリカになめられている。」と絶叫し非常に厳しい姿勢を貫いてきた。また国内の食品表示偽装問題では被害に遭った人は誰も居ないのに営業停止処分を早々と決めた。中国に対してはどうした?福田首相ものらりくらり、外務省も国民の健康被害よりも日中友好への配慮を優先させているようにみえる。マスコミも朝日新聞を筆頭に中国に対しては及び腰だ。

 アメリカのオリンピック委員会は中国の食糧は汚染されているとして北京オリンピックで六百人の選手団の全食糧を空輸することを決めたという。日本はまやかしの日中友好で国民の食の安全を犠牲にするのか、冷凍ギョーザ事件の結論が見えてこないだけに疑問と憤りがますます強くなってくる。