「品格」もてもて?

今日聴いた講演のなかで、昨年は「国家の品格」、今年は「女性の品格」と二年続けて品格がベストセラーになったという話があった。品格についての本が売れるということはいま品格のない社会だからではないかと思ったりする。食品表示の偽装・政治家や役人の汚職・子供を巻き込んだ殺人事件・警察官や学校の先生の破廉恥な行為などなどどれをとっても品格とは程遠いことばかり、しかしこれがいまの社会の現実だ。

なぜこんな日本になったのか、一つはカネカネカネと、経済至上主義がいけなかったのかなと思う。もう一つは個人主義が行過ぎて日本国民が利己主義に走るようになったことが大きいのではないだろうか。「お金よりもっと大事なものがあるんだよ」そして「みんななかよくするんだよ」と子供たちに教えてこなかったことが災いしているように思う。