報道の通り、大阪のダブル選挙は橋下氏率いる大阪維新の会が圧勝した。橋下という男は大した人だ。独裁者といわれてもたった4年間で知事としてあれだけいろんなことをやって、既成政党をなぎ倒し今度は市長になったのだから。国政に裏切られた大阪府民の怒りがダブル選挙で爆発したともいえるが、私は初めから橋下氏が勝つと思っていた。「大阪都構想」なるものはわからない点が多いけれど、平松氏(わが母校同志社の後輩というけれど)がお粗末すぎた。4年前、市交通局などの職員組合丸抱えの選挙をやって、(市営地下鉄・バスの完全民営化を決めていた)元市長の関氏を破ったから職員給与など下げられるわけがない。橋下氏が「市役所は税金をむさぼり食うシロアリだ」と指摘していたのもうなずける。
国と地方の役割、府と指定都市との二重行政、税金の無駄使いなど橋下氏にメスを入れてもらいたいという有権者の期待は大きい。民主党や自民党も彼を批判ばかりしてないで橋下の上をいくくらいのことをやったらどうだ。
わが奈良市も3700万円もの税金を職員が使い込み、市長がその職員を一番重用していたというし、議会も議長選挙をめぐる疑惑でガタガタ、市民の立場で言わせてもらえば、とても及第点はつけられない。
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急に山々の紅葉が深まってきたと同時に寒さが身に染みるようになってきた。「貴方オールデーサンデーのはずなのにどうしてそんなに忙しいの?」と家内がなじるほど、最近の私は出かけることが多く結構忙しい。いま取り組んでいるNPO活動をなんとか早く目的に近づけたいという気持ちに加えて陸上競技、綱引き競技、保護司の務めなど従来から関わっている仕事もあるし、興味のある講演を聞きに行ったり勉強会には貪欲に出ようとしている。その上パソコン教室、男の料理教室も行くし時間を見つけては絵筆も持つ。「少しは家にいてくださいよ」という家内の気持ちもわかるが、元来じっとしておれない貧乏性なのだろう。
そんななかで昨日明日香村に出かけ絹谷幸二さんが中心となって開催している飛鳥アートプロジェクトのオープニングセレモニーに出席させていただいた。久しぶりに絹谷さんの最近の作品を見せてもらって驚いた。彼の説明を聞くほどに私のような凡人では到底浮かんでこない想像力に、「彼の頭の中はどんな構造をしているんだろうか?」と思ったりした。彼いわく「人と同じものを描いていたのではダメ、100年、200年後になるほどと思わせるような発想が大事なんです」という。そういいながらもそれぞれの絵に歴史や宗教などが凝縮されているから面白い。
もう一つあの石舞台の周りに霧を発生させ風向きによって幻想的な風景が見られる中谷先生の霧の彫刻?にも驚いた。石舞台という最高のシチュエーションもさることながらその発想が凄い。これから一ヶ月間一時間おきに見せるそうだ。
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国賓として来日中のブータン国王ご夫妻の言動をニュースで見ているとまことにすがすがしい思いだ。ご夫妻が東日本大震災の被災者の気持ちに寄り添い、心の底から心配してくださっている空気が伝わってくる。「どうしてブータンの国民は9割以上まで自分は幸せだといえるのか」という答えを探すつもりで、私は昨年2月ブータンを訪れ、おおむね納得して帰ることができた。たった人口70万人の国ではあるが、国民みんながチベット仏教の熱い熱い信者であること、いまのナムゲル・ワンチュク国王は5代目であるが、善政をしき国民に支持され敬愛される存在であること、農業国で食糧自給率100%に近いことなどが国民皆が幸せだと思える基礎になっているようだ。工業製品などの供給はほとんどインドやタイに頼っているというし、われわれ日本人から見ると、戦前の日本人にケイタイ電話を持たせている感じかなと思ったが、子供たちのきらきら輝く目や親日的な国民性からブータンがいっぺんに好きになった。このたびの国王ご夫妻の来日は一層身近に思えてならない。
それにしても、我が国の天皇陛下がご入院中のうえ、皇太子妃である雅子さまが、ブータン国王歓迎の宴にもお顔を見せられないとはどういうことか?天皇陛下のご病気の平癒を祈ると同時に、お歳を考え治られてもあまり身体を酷使されないよう宮内庁の配慮が欲しいと思う。雅子妃は週刊誌の餌食になっているようだが、国民みんなが心配しているのだからもう少し真実を説明できないものか。
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昨日は小春日和、京都で芸術や文化の本物に触れて過ごすことができた。まず京都市美術館で女流陶芸展を見た。お目当ては、私と同郷、奈良市都祁地区で工房を持つ陶芸家の米田みゆきさんの作品が文部大臣賞を受賞されたと聞いてかけつけたものだ。「おもいのたね」という題がつけられていて今の日本に希望の芽を感じさせる独創的な作品であった。以前彼女の工房を見せてもらったとき「この人はなにか光るものをもっている」と感じていたが、やっぱり凄い力をもっておられると納得した。女流陶芸作家としてますます活躍してもらいたい。
次は、同じ館内でワシントン・ナショナルギャラリー展「印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション」を観た。恥ずかしながら、少し油絵をやっている者にとっては有名な画家の本物に触れるのはうれしいものだ。クロード・モネの「日傘の女性、モネ夫人と息子」を食い入るように見て、光の表現と筆のタッチが素晴らしいのに改めて感激した。また、ゴッホの「自画像」は自ら命を絶った人らしく色や筆使いに異様なものを感じた。
午後は、京都観世会館でお能の鑑賞、出し物は、安珍清姫物語に由来する「道成寺」であった。白拍子の舞い、釣鐘の中から蛇になって出てくる場面など見応えがあった。家内と娘、私と3人で芸術・文化を楽しむ充実した一日であった。
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まさに国論を二分している環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について野田首相は参加の決断をためらっている。(11月11日現在)
私は以前小泉首相が総裁選挙や国会で「誰がなんと言おうと8月15日堂々と靖国神社に参拝します」となんども声を張り上げていたのに結局中国の圧力に屈して8月13日そそくさと参拝、多くの国民をガッカリさせたときのことを思い出した。問題の性格は全く違うけれど、国のあり方や将来への方向を決める大事な決断をしなければならないとき、国家の指導者がためらいを見せたり決断しないのは、器(うつわ)が小さいことを天下にさらしているようなものだ。
TPP問題は、貿易立国日本が世界のなかでどう生きてゆくかという方向を示す決断を突きつけている。個々の中身を見るとメリットもあればデメリットもある、農業や対米関係だけの問題でもない、黒船来航のときと同じように、日本が「開国」を迫られているのだ。EUは域内でのモノと人の往来を自由にしているし隣の韓国はEUやアメリカとFTAを結んでいる。世界は貿易の自由化に向けてうねりを起こしているのだ。大きな視野に立って日本国の将来を展望しTPP問題をみれば、参加への決断をするのは当然のことだ。与党民主党の経済連携プロジェクトチームが参加の方向性を打ち出せないというのも情けないが、自民党をはじめ野党も一緒になって野田総理の決断に「待った」をかけている姿もいただけない。農業団体を中心とする選挙のときの票を意識して石原慎太郎氏のいう「我欲」にとらわれているからにほかならない。
私は農林業の将来を誰よりも心配している一人だと自負しているが、いまのような国の農業政策や農協を初めとする農業団体の姿勢を見ているとますます日本の農業がダメになってゆくのは必定だ。TPP協定の中にあるように10年かけて日本農業の大改革をやればきっと農業にも希望が見えてくると信じている。そのためには、農水省と農協の護送船団体制を根本から見直すこと、コメだけではない、農産物すべてについて輸出を含めた販売体制の見直しをすべきだ。これまでの農業は、開国を恐れ「守る」ことに汲々としてきたが、「攻める」ことをもっと真剣に考えれば先は明るくなる。安全な農産物を提供できること、高い農業技術を持っていることなどを考えると日本の農業は充分世界の競争に勝てる。
「慎重に」とか「反対」とか鉢巻して叫んでいるだけでは、展望は開けないし無責任な発言をしている政治家も辞めてもらいたい。野田総理は腹を決めてTPP交渉参加への意思表示を示して欲しい。
とはいえアメリカは、容赦なくいろいろなクセ玉を投げてくるだろうが、日本も負けないでしたたかな外交交渉をしてもらいたい。農業だけではない。金融、医療、規制緩和などいろいろな分野で日本の国益に照らしながら世界で羽ばたいてゆける国づくりを目指して欲しい。
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