朝刊で元奈良県知事上田繁潔氏が亡くなられたことを知った。すでに家族葬が営まれたとのこと、「あの方らしいなあ」と思いながら、知事時代や大阪へ移られて何度かお電話をいただいたときの様子などが蘇ってきた。優しい思いやりのある方だった。周囲の者への気配りや偉ぶらないところ、泰然として動じないところが好きだった。私が落選したときや引退表明をしたときも必ず細かな字で優しさ溢れるハガキをくださり胸が熱くなった。実に淋しい。心からご冥福を祈る。
昨日政治評論家の話を聴き、所詮評論家はいい加減だなあとガッカリした。たしかこの方は、民主党の代表選で司会を務め「政権交代」を煽っていた人だ。ところが、昨日は「あまりにも復興への動きが遅く菅首相ではダメだ。菅以外なら誰だってまだまし。政治がポピュリズムで動いて良いのか?」などとこき下ろしながら与野党の幹部どれをとってもいいのがいないと滅多切り。1時間余、立て板に水のごとく話されたものの私の胸に響く言葉はなにもなかった。私も菅さんには早く辞めて貰わないとこの国が危ないと思っているが、「しゃべってなんぼ」でカネをもらっている人と責任を担っている政治家とは本質的に違う。私は議員のとき鎌倉の建長寺の管長さんからいただいた「風吹けども動かず」という額をいまでも事務所に掲げ、フラフラしてはいけないと自分を戒めている。上田知事さんも動じない人だった、わたしはまだまだ修行が足りない。
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昨日は久しぶりに素晴らしい話を聴くことが出来た。堀井良殷さんにお誘いを受けて入れていただいた石田梅岩の思想を学ぶ会で、京都の麩商、株式会社半兵衛麩の第11代目当主、玉置半兵衛さんの講演だった。80歳間近ながら京都弁で流暢に1時間半、3百年以上守られてきた伝統と家訓(小さいときおじいさんやお父さんから教わった生き方や商人哲学)をわかりやすく話してくださった。ご著書「あんなあ よおうききや」がベストセラーだという。代々子供や孫に口移しで伝えてこられたその力に驚きながら聴き入った。
いっぱいいい話を聴いたが、中でも印象深いのが「私が小さいときおじいさんがあられのお菓子をだしてくれた。このとき『形の綺麗なものから食べたらアカン、割れてるのから先にお食べ』と言われたが、どういう意味かわからなかった。おじいさんが亡くなって中学生の頃お父さんにその話をしたら『嫌なものから早く片付けなさいということや。夏休みの宿題でも早く片付けたら気持ちがスーッとしていい気分で遊ぶことが出来るやろ。嫌なことは早く済ませとくことや。ある銀行でお金を借りに来た人にお茶とソラマメをお菓子代わりに出したそうな。ソラマメにも欠けたもの、割れたのや形の悪いのと良いのがある、お客さんがどれから先に食べはるか見てカネを貸す貸さないを決めたという。嫌な借金をサッサと返していく人は信用できるということや。」とか、うんこの話もあった。
「死んだらお葬式してもらえるのは人間だけや。人間の命も魚や鶏の命も一緒やのにありがたいことやと思わないか。便所は人間がいろいろな動植物の命をいただいて生かしてもろてるその生き物の葬式の場所や。きたないなんていうたらアカン。昨日食べたものが出てくる、おかげさんでありがとうと手を合わせて便所から出てくるんやで。便所はいつもきれいにしておくもんや。便所を見たら、そこの家の人がわかるといわれるやろ。」この話を聴いて私は正直唸った。トイレ掃除をして『掃除に学ぶ会』で学ぶことは多いがここまでの気持ちになるのは凄い。
もう一つ、「子孫のために財を残すは下、事業を残すは中、人を育てるのは上、されど財無くば事業続かず、事業なかずんば人育たず」という話もあった。まさにこの方のお家は家庭教育の鑑みたい、いつか京都でこの方のお店で麩を買って来よう。
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ゴールデンウイークが終わった途端に真夏日を迎えた。東日本に送られた冬物の救援物資が余って処分に困っている様子が報じられ、善意のミスマッチにため息がでる。
我が家でも必要に迫られて衣替え、整理箪笥やクローゼットの中を冬物と夏物の入れ替えをした。スーツとネクタイを欠かせない生活をしていた現役と違い、今は都祁で農作業や庭いじりをすることもあり、ラフなシャツを身に付け出かけるときもジャケットで済ませることが多くなった。スーツを買う必要もなく今あるもので充分、ネクタイなんか最近使ってもらえないので泣いているのではと思うくらいだ。
だけど私は昔から買い物が好きでデパートを歩くのが楽しい。家内の御伴をしながら歩くのも全く苦にならない。とはいえ、特別欲しい物も無いし、年金暮らしの今は高価なものも買えない。だからというべきか、近頃、ユニクロの店を覗くのが楽しい。私のような年輩の客は少ないが若者でいっぱい、そして安くてしゃれたシャツやパンツがいっぱいあるのだ。この前ユニクロで買った990円のシャツを着て歩いていたら、知り合いのご婦人が「森岡さん、オシャレやね、素敵なシャツを着て!」と言われ面映い気持ちになり思わず笑ってしまった。デパートの売上げが下がる一方だと言われているが、当たり前だ。何万円もするシャツやパンツ、それはそれで価値があるのだろうが、千円や二千円のもので充分生活できオシャレもできるのだから、今の低迷する日本経済のなかで給料も下がりつつあり若い人達もユニクロに魅力を感じるわけだ。
あの大震災に真っ先に10億円もの大金を寄付すると言ったユニクロの柳井社長は偉いひとだ。厳しい価格競争の中トップを走り儲けて困った人を助けるのだから。大阪の梅田では三越伊勢丹の進出で熾烈なデパート戦争が起こっているという、さて、どうなることやら?僕は、普段着はユニクロ、チョットいいものが欲しいと思ったらデパートのバーゲンセールを狙うのがいいな。
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昨日から黄砂が飛んでなにやらボーッとしてうっとおしいが、山々の新緑が鮮やかで花も綺麗だし春だーという気がして心が弾んでくる。我が家の庭も家内が世話をしている赤・白・ピンク・紫などいろんな花が咲き、そして毎日のように可愛いリスがちょろちょろと走り回り嬉しいことだ。今のところ一匹のようだがもっとたくさんいてなついてくれたらいいのにと思いながらエサをあちこちに置いている。
春日大社の万葉植物園で吟剣仕舞の奉納があり見せてもらったが、新緑に包まれた雰囲気の中でほんとに素晴らしかった。吟じ舞う人達の姿に「日本のこころ」をみる思いがしたし、美しい自然と一体となって溶け込んでいるように見えた。
夕方、京都に出て学生時代ボート部で一緒に過ごした監督や後輩と食事をともにした。四方監督は85歳だという。後輩と言っても皆66歳、いいオッサンになっているが、学生時代のなつかしい話に花が咲いた。米子から来た武田君とは何十年ぶりの再会だっただけに涙がこぼれるほど嬉しかった。誘ってくれた瀬田の高橋君、関東から来てくれた柴崎君、奈良の村上君とも久しぶりに会って、ともに同じ釜の飯を食いながら汗を流した仲間はいいものだとしみじみ思えた。四方監督は学生時代親身になって僕たちを指導してくださったし、個人的にも随分お世話になった。包容力のある温かい人だ。同志社のボート部がエイトで全国制覇3連覇を成し遂げ、黄金時代を築けたのはこの人の存在が大きかった。それだけにもっともっと長生きしてもらいたいし、米寿のお祝い会をしようなと言って後輩達と別れた。
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