Archive for 1月, 2010

髪を短く切りました

1月 27th, 2010

 先日多くの人達に政界引退の挨拶文を送らせていただいたので毎日いろんな方々からお手紙、メールなどをもらう。落第生の政治家であったのに温かいお言葉、もっと頑張れなどという言葉をいただくとしみじみありがたいことだと思う。

 「近年の自民党政治があまりにもお粗末であったために民主党が勝ちましたが彼らもまた能力の準備が出来ていませんでした。」

「森岡さんとは言葉を交わしたこともありませんが、私と主人いつも応援させてもらっておりました。たった一人近鉄駅前で演説されていたときも陰に隠れて聞かせてもらっておりました。この人こそが真の政治家だと思いました。」

「ご決断は残念ですが新しい分野でのご活躍をお祈りしております。」

「自民党にこだわらず新しい政治勢力の中で政治家としてもっと活動を続けて欲しいです。諦めるのは早すぎます。」

「引退される政治家の方からお便りをいただくなんて76年の生涯で初めてです。文面読み感動ばかりです。」などなど・・・・・・

 ほんの一部の紹介ですが、みんなみんな頭が下がります。

 同期の衆議院議員も「森岡先生と出合ったことで政治をやる者の心構えは私心を捨てて皆さんのために働く、国民の幸せを築くための哲学を持つ、この2つを教えていただきました。」と過分な言葉を寄せてくださった。尊敬する平沼赳夫先生はいつも自筆の葉書きをくださる。いわく「お手紙をいただきご引退とのこと残念でなりません。ご上京の折は是非お立ち寄りください。」とあった。またお目にかかりたいものだ。

 今日床屋さんへ行って髪を1センチくらいに短くしてもらった。白いものが目立つ頭をサッパリさせて心機一転これからまた頑張るんだという思いで、バッサリやってもらった。体育会生活に没頭していた学生時代以来何十年ぶり?の頭だ。家内は「みんなに聞かれたら失恋したからだと言っておいたらいいわよ」と言う。

  ある民主党議員のホームページを見て驚いた。「党大会での小沢幹事長の演説に感動した」とある。談合に介在しゼネコンからおカネを巻き上げ恥を知らない小沢幹事長に対して誰一人批判することなくむしろヨイショしている政治家ばかりとは、一体どうなってるの?「自民党にはウンザリだ、民主党に希望を託そう」と思った有権者が圧倒的に多かったから昨年の総選挙に勝利を収めることが出来たのでしょう。その有権者の気持ちを裏切りながら検察批判を繰り返す、しかも党首の鳩山さんは(検察と)戦ってくださいと激励までしている。なにをかいわんやである。

 検察は法と正義に照らして黒白をハッキリさせて欲しい。国会が始まったが、政治とカネの問題に焦点が向けられ、大事な政策課題に政治家も有権者も目が行かなくなるのが恐いなあ。

 僕が尊敬する平沼赳夫先生がいよいよ新党を結成されるようだ。タイミングとして実に良い。同志であった城内実・小泉龍司氏らにもがんばってもらいたいと思う。真の保守政治が機能するような日本にしなければどこかの属国になってしまう。そういう意味では自民党も民主党も割れてガラガラポンとでなおすことができればいいのに。

 1月12日、後援会の主な人達130名ほどに集まってもらって私の引退をご了承いただいた。同時に政治と離れてもNPO法人を立ち上げ自然環境教育などと取り組む決意を披瀝し、これからもこれまでお付き合いいただいた絆を大切にしたいという気持ちも申し上げた。これで後援会の皆様とこのような形でお会いすることがなくなるのかと淋しくなってきたが、ここが潮時かとも思った。誰かさんのように70歳を超えてもまだしがみつくような姿勢はとりたくない。若い優秀な政治家を育てる側に回りたいと思う。

 今日後援会長の小山さんが12日当日(小山さんの)秘書さんに撮ってもらった写真を何枚かそっと渡してくださった。最後だと思って撮ってくださった心配りが嬉しかった。僕は人望のある小山新造さんに後援会長を引き受けてもらって幸せであったが、小山会長のもとで勝利の喜びを一度も味わってもらえなかったことをほんとに申し訳なく思っている。小泉郵政改革に反対したときもご注意をいただいていたのに僕のわがままを通した。また昨年出馬したときも小山会長は全力で物心両面の応援を惜しまずお忙しい身でありながらいろいろと気を使ってくださった。器の大きいかただ。なんとかしてこの後援会長に喜んでもらえる結果を残したいと思ったが僕が非力であったためご期待に応えられなかった。

 後援会の方々をはじめこれまでお世話になった皆様に引退表明のあいさつ文を送らせていただいたら、昨日から電話・メールなどをたくさんもらっている。「涙がこぼれてきます、あんたのせいで負けたのではない」「長い間ご苦労さま」「まだ若いのに残念」「別の世界でがんばれ」「マスコミのミスリードと書いているのはけしからん」などいろいろな反応がある。こうしてわざわざ声をかけてくださるのがありがたい。こんな不出来な政治家を応援していただいた人達にほんとに申し訳ないと思う。残りの人生で少しでもご恩返しをしないとバチがあたる。

夫婦愛

1月 10th, 2010

   NHKテレビで「二本の木」という番組を涙しながらみた。互いの末期ガンを支えあいながら共に生きた夫婦愛を描いた感動のドキュメント、死に至るまでの日記を片岡仁左衛門と竹下景子が朗読するという形の番組であった。奥様が肺がん65歳で亡くなり、ご主人が胃がんで70歳、半年後に亡くなる過程を描いていたが二人の息子や孫も登場し実に麗しい夫婦愛であり家族愛であった。奇しくも先日「死ぬときに後悔すること25」という本がベストセラーだということを知り読み始めたばかり、1000人の死を見届けた終末期医療のお医者さん大津先生が書いたもので、25番目に「愛する人に『ありがとう』と伝えなかったこととある。テレビの主人公夫婦は奥さんが死ぬときお互いに感謝の言葉を言い合って「あの世でも一緒になろうね」と愛を交わしている。まさに理想的な夫婦の姿であり、片岡・竹下両氏の目にもなんども涙が溢れ、僕も一緒に見ていた家内も貰い泣きした。

 現在3人に1人がガンで亡くなり、ガンになる人は2人に1人だそうな。大津先生は毎年PETを含む人間ドックで早期発見を勧めておられる。病気になる前におカネを使うか、なってから使うか、先におカネを使うことによってたとえガンに罹っても早期発見によって命が助かれば得だよと書いている。

 僕はもうじき67歳、妻はいま66歳、お互いまだまだ元気で長生きしたいもの、朝の散歩もどうにか三日坊主で終わることなく気合を入れて起きて2人で歩いている。テレビの主人公のようにいたわり合いながら最後までいい夫婦でいたいものだ。

新年のご挨拶

1月 4th, 2010

 新年明けましておめでとうございます。昨年は総選挙があり格別お世話になりましたことにまず心からお礼を申し上げますとともに、私の近況やら心境をご報告させていただきます。

 昨年8月の総選挙で奈良1区から自民党公認候補として立たせていただいたにもかかわらず惨敗を喫し大きな責任を感じてまいりました。党本部では谷垣総裁のもと、来年の参議院選候補選びと平行して衆議院選挙区の点検作業を行ってきましたが、昨年暮れ私は田野瀬県連会長を通じて「この際引退させていただきたい」旨伝えました。ご支援いただいた皆さんから「もう一度がんばれ」とか「今回は異常な選挙だったんだから」などといろいろ温かいメッセージを頂戴いたしましたものの(不完全燃焼で残念ですが)、年齢が66歳でもあり、選挙に勝たねば働けないのが政治の世界ということを考えると若い人達を育てるためにも退くべきだと決断しました。

 振り返れば、昭和48年1月、奥野誠亮先生の秘書としてお仕えしてから議員生活、浪人時代を含め政治の世界で36年間もお世話になってまいりました。まことに不出来な政治家で終わることになり申し訳なく存じますがこの間ご指導くださった方々、ご支援いただいた皆様方に感謝の気持ちでいっぱいです。

私は今の政治に大変な危機を感じわが国の将来を憂えております。残念ですが、与野党を問わずしっかりした国家觀を持ち自らを処してゆける政治家が少なくなり、有権者におもねて迎合しがちであります。またマスコミのミスリードも日本社会を歪めています。

最近、民主主義というものに疑問を感じ、同時に資本主義がうまく機能しなくなっているように思います。平成17年の郵政選挙は小泉自民党に国民が酔いしれた結果自民党が大勝し、私たちのようにアメリカ言いなりの改革に疑問を持った者は弾き飛ばされてしまいました。昨年の総選挙は、なんども首相の首をすげかえて傲慢な姿勢をとり続けた自民党政権に愛想をつかし、民主党の政権交代の掛け声とバラマキマニフェストに人物も見ないで国民が乗ってしまった結果ご覧の通りの有様です。選挙制度の欠陥もありましょうが、振り子が右に左に振れすぎるのもどうかと思います。またマイケル・ムーア監督が「キャピタリズム」という映画を通してアメリカ社会を訴えているように資本主義も行過ぎると大きな格差を生み矛盾が露呈し日本も心配な方向に向かいつつあるようです。

いま話題のNHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」を見ていると、明治時代は貧しくとも自主独立の気概が満ち溢れていたようです。いま国民に求められるのはこれだと思います。財政規律の健全化と社会福祉政策の充実を同時に実現させることには無理があります。また、同盟国アメリカのご機嫌を損ね、共産中国に媚を売るような外交ではこの国の防衛が心配でなりません。一体今の指導者はなにを考えているのでしょうか。

先日テレビを見ていたら、いま売れっ子の経済コンサルタント勝間和代さんが「ないものねだりをするのではなく、あるもの探しをしてごらんなさい」と言っていました。わたしには資力も知力も特別の才能もありませんが、これまで変わることなく支えてくださった多くの支持者が財産であり私の心の支えです。、これからは政治生活のなかで描いていた「全ての改革は教育から」をモットーに、都祁の里山を活かしながら自然環境教育と取り組み奈良市の子供や障害者のお役に立ちたいと考えております。夢はドンドン膨らんでまいります。かといって、私の人生に残された時間はそんなに多くないと思いますので今まであまり出来なかったこと、好きな絵を描いたり、苦労をかけてきた妻と旅をしたり、畑で野菜つくりも楽しんでやってゆこうとしています。

どうか今後とも変わりなくお付き合いいただけますようお願い申し上げます。ともに元気で長生きすることがなによりです。今年一年良い年になりますようお祈りいたします。

ご厚情幾重にも御礼申し上げます。

平成22年正月