Archive for 2月, 2009

先日はトヨタやダイハツで期間工をしていた人の話を聞いた。「トヨタの正社員の組合は、連合の主要メンバーで、愛知県の民主党議員・候補者の重要組織票で政治献金・選挙運動の兵力になっている。期間工は全国から集まってくるので愛知県に住民票がなく票にも献金の対象にもならない。だからトヨタ労組は期間工が労組に入るのを拒否し民主党もそれを支持する。そして民主党は正社員とその組合の意をくんで決して期間工を救済・支援しようとしない。」
「ダイハツでは鋳物関連の仕事をしていた。冬でも灼熱地獄のような工場で一ヶ月で体重が85キロから73キロに減った。後でわかったことだがキツイ仕事、危険な仕事は期間工・派遣工にやらせ正社員にはさせないという労使協定があった。大企業の労働組合は企業の御用組合であり連合を通して民主党と癒着している。わたしの実体験から、民主党はあくまで正社員の味方であり非正規雇用労働者を護らないことを知った。」
 彼によれば、期間工や派遣工は本来民主党や社民党を支持するのがスジだが、多くは民主党を嫌っているというのだ。民主党や社民党が派遣社員の味方のような顔をしているのはポーズだけなのか?僕にも意外な話、非正規雇用労働者の味方になってあげなければと思う。

建国記念の日に思う

2月 11th, 2009

建国記念の日、毎年のことながら春日大社にお参りした。元文化庁長官の故河合隼雄先生が「カトリックはパートタイム宗教、日本の宗教はフルタイム宗教だ」と言っておられたのを思い出した。つまり、「カトリック教徒は月曜から土曜までは好きなことをして、日曜日になると教会で懺悔をして許してもらえる。かれらが敬虔な気持ちに浸るのは日曜だけ」「しかし日本人はつねに、ごちそうさま、ありがとうといいご先祖を大切にし社寺仏閣にお参りをしている。日本人には日常化した宗教観があり日本人に宗教心がないというのは間違った見方だというのである。わたしも全く同感、一神教と違って日本人は「山川草木国土悉皆成仏」どこにでも神様仏様がおわすという考えにたって行動している。神道・仏教・儒教が融合して日本の文化・伝統が形となり国柄ができてきた。そしてわれわれの先達が血と汗を流しながら世界一古い国をつくりあげ今日にいたっている。

 いま悲観主義がこの国を覆っているが、われわれはこの国に生まれたことを誇りにすべきで自信をもつべきだ。改革の名のもとにグローバリズム、市場原理主義がもてはやされアメリカの言いなりになったことがいまの格差社会を生んだ。いまこそ団結してもう一度皆が中流意識を持てるような社会をつくらなければならない。

 先日文部科学省で全国学力テストと全国体力テストの結果について報告を受けた。学力テストは平成19年、43年ぶりに実施したという。体力テストはこんなに大規模に全国を網羅して実施したのは平成20年が初めてだそうだ。奈良県は、学力は全国平均より小中共少しだけ良い。しかし体力となると小中共最下位ないしはそれに近い状態だ。しかも、全国の児童・生徒約7割がテストに参加しているのに奈良県の体力テストは3割くらいしか参加していないそうだ。

 学力と体力のテスト結果は相関関係がみられる、成績の良いところは福井・秋田・石川・新潟などいずれも雪国で三世代同居共働きが多いところだそうな。家族で助け合って子育てや介護をやっているのが強みのようだ。大阪府の橋下知事が、大阪のテスト結果が学力体力ともに悪いので怒っていたけれど都道府県比較のデータに私学は含まれていないし単純に一二年のデータだけで比較できるものではない。

 しかし学力・体力ともに、テレビの見すぎや携帯でんわのメールのやりとりに要する時間が多いこと、朝ごはんを食べているかどうかが勉強や運動に影響しているのは確かなようである。僕たちの子供の頃には無かった問題がいま深刻な問題になりつつあることがわかるのである。

 麻生総理の「郵政民営化見直し」発言が話題を呼んでいる。小泉さんの強引な4分社化民営方針はアメリカの要求に従ったもので日本の国益に反するものだとはじめからわれわれが主張してきたことだ。当時麻生さんも反対だったのなら閣僚を辞するくらいの覚悟が欲しかったなあ。3事業一体の民営化とすべきだと主張していたわれわれのほうが正しかったということをようやく多くの人達がわかり始めてきた。

しかし政治的には僕たちのほうが負けてこんな浪人生活を送っている。小泉構造改革をいまだに進めようと主張している中川秀直氏が町村派のなかで降格させられたニュースも入ってきた。いま僕は、小泉構造改革路線を推進する側にいた中谷巌氏が懺悔の気持ちを込めて書いた「資本主義はなぜ自壊したのか。」を興味深く読んでいる。「なんでも競争にさらせばうまくいく。政府は小さければ小さいほど良いという新自由主義思想が行き過ぎて破綻、資本主義のあり方がいま問われている。」というようなことが書かれている。

麻生総理も正直に「小泉改革は行過ぎたところがあった、国民の皆さんごめんなさい、わたしがその後遺症を取り除き自民党も生まれ変わります」と言えばいい。そうすれば支持率も上がる。悪いところは謝り、ブレなければ国民もわかってくれるはずだ。

 節分行事をやっている奈良市内の社寺仏閣をハシゴした。午後からのあいにくの雨で豆を播くのではなく手渡ししたところもあったが、国宝・重要文化財に恵まれた奈良はいいところだとつくづく思った。東大寺の二月堂から豆を播くのは実に気分がいい。知ったひとがいっぱい居て手を振ってくれるのが嬉しい。元興寺は毎年のことで顔なじみが多い。興福寺の鬼追い儀式がまた楽しい。「元衆議院議員で今はただの人、森岡正宏さん」とマイクでユニークな紹介をしてくれた。ケラケラと皆が笑ったけど僕にはありがたかった。

 ラジオの国会中継を聴いていると野党の質問は実にイヤラシイ。なんとかして総理にマイナス点をつけてやろうという意図がみえみえで前向きの話は何も無い。与党の質問はやや馴れ合いてきなところもあるが、公明党の議員が第二次補正予算や来年度予算の中身を具体的に「こうなる」と説明し定額給付金ばかりを問題にしているが野党が要求していることも全て組み込まれているということをわかりやすく解説していたのは非常に良かった。政府与党の宣伝が行き届いていないせいか国民の多くは政府は景気対策として定額給付金しかやっていないと思い込んでいるようだ。

 明日は立春、希望を持って前向きに歩めばきっと日本は蘇るものと信じている