Archive for 4月, 2008

人間の愚かさ無力さ

4月 28th, 2008

 NHKの特別番組で薬師寺の日光・月光菩薩を扱っていた。40年前の荒れ果てた薬師寺を今日のりっぱな姿にされた故高田好胤管長らの偉大さに改めて敬服の念を抱いた。はじめて東京へ両菩薩がお出ましになりいま東京国立博物館で多くの人たちにご覧いただいているようだがテレビの解説を聞いて「よくぞ1300年も前にこんな素晴らしいブロンズ像が作られたもんだ。」と思ったし、その美しさにこころ洗われ涙が自然に溢れてくるのを感じた。

 ご本尊の薬師如来とともに今日までこの両菩薩が果たしてこられた力は計り知れない、多くの人たちが病から救われたろうと思うと、敬虔な仏教徒が多いチベットの皆さんがいま共産主義の犠牲になって苦しんでいることにこころが痛む。神仏をも恐れない人間の愚かさ、無力さを感じる。神様仏様を冒涜することは一人ひとりの人間の醜さや未熟さをさらしていることだ。戦争は人間の心の中にあるという国連のユネスコ憲章をもういちどかみ締めねばなるまい。政治家もしっかりしなきゃ、薬師三尊が睨んでる。

 昨日長野での聖火リレーを終え、今日は韓国で行われた。実況放送などを見ていると長野も韓国のソウルも警備がものすごく厳重で聖火リレーというより警察官の隊列を見ている感じでした。あれだけ物々しい厳戒態勢のなかで多くの人たちに迷惑をかけながら聖火リレーをやるだけの価値があったのだろうか?やればやるほどチベット問題がクローズアップされ中国のイメージダウンとなっているのではないだろうか。赤い旗を持った中国人留学生たちがわめきちらしてナショナリズムをかきたてチベット系の人たちに対峙する姿は決していい印象を与えないと思う。中国も一流国を目指すならば世界中の抗議行動に耳を傾けるべきだ。長野の聖火リレーを見ていて、日本の国旗をほとんど見ることがなかったのもさびしいことであった。中国のチベット弾圧に抗議する思いで北京オリンピックを支持しないという意思表示だったのだろうか?

 胡錦涛国家主席がまもなく日本にやってくる。このとき福田総理がどういう発言をするのか、日本の指導者としていうべきことをいえるかどうか心配している。冷凍ギョーザ・東シナ海のガス田開発・チベット問題など言わねばならないことはいっぱいある。福田さんに多くを期待するのは無理かな。

 昨日、山口県光市の母子殺害事件で殺人・強姦致死・窃盗の罪に問われた元少年(現在27歳)に対する差し戻し控訴審の判決が言い渡された。注目されていたが広島高裁は、無期懲役とした一審、山口地裁判決を破棄し死刑の判決を下したのである。「被告の罪は冷酷残虐で非人間的、その上虚偽の弁解を展開し罪と向き合うことを放棄し遺族を愚弄する態度は許せない。反省や改悛の情とは程遠く、死刑を回避するに足る特段の事情は認められない。」とする裁判長の言葉には説得力があった。

 わたしは前からこの事件を注視していたのであるが、人権を振りかざして死刑廃止論を唱える弁護団が9年間も事件をもてあそんできたのではないかと思えてならない。もちろんこの被告の行為は極刑に値すると思うが、被告人を利用して自分たちの思想を押し通そうとする輩・弁護団も許せない。それに引き換え、遺族である本村洋さんはりっぱな人だと頭が下がる。 

 たまたま昨日、新聞の広告欄のおおきな見出しが飛び込んできた。「鳩山邦夫の死刑執行論、就任7ヶ月で10人執行」とあった。週刊朝日だった。見えない世界で死刑廃止論者が暗躍しているような不気味さを感じる。わたしは極悪非道な罪を抑止するためにも死刑という最高刑を残しておかなければならないと考えている。

 荒井知事にお会いして遷都1300年事業としての「マラソン」実施にむけて意見交換や陸上競技協会としてのお願いをさせていただいた。

 奈良県で初めての公認フルマラソンの実施を是非実現させたい、そしてそれを毎年実施できればと願っている。1万人規模の参加が見込める市民マラソンにしたいのだ。道路事情の悪い奈良県でどのルートが可能であるのか、一番頭の痛いのがこれだ。県警察当局が道路規制をどこまで認められるかである。知事のお考えもわかるし県陸上競技協会(わたしが会長を務めている)としては全面的にバックアップして遷都1300年祭の目玉として盛り上げたいと思っている。単にスポーツとしてだけではなく観光の面からも大いに貢献できると思うし手足となって動いてくれる人たちを育て県民皆が誇りにできるような事業になればいい。久しぶりに元気が湧いてくる話だった。

 昨日、私がかかわっている少年野球チーム「南都エンゼルス」の入団式があった。2年生、3年生が合計13名だというのに1年生が24名も入ってくれた。加茂町のグラウンドに入団生とそのおかあさん・おとうさんが勢ぞろいして活気にあふれていた。わたしは「ご両親も毎日大変でしょうが子供のため3年間辛抱して途中でやめないようにしてください。」と挨拶し、子供たちには「ボクシングの世界選手権保持者内藤選手が子供の頃イジメにあってそれを見返してやろうと必死で努力した」ことを例にあげながら「苦しくともがんばれ」といっておいた。子供たちの練習風景を見ていてもじつにキビキビしていて頼もしくさわやかな感じがした。3年間「南都エンゼルス」で鍛えられて野球の技量を磨くだけではなく人間としても大きく成長してくれることを期待している。