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 今日の朝刊は、外務省の「密約」問題に関する有識者委員会の報告書がいずれもトップニュース、昭和35年の日米安保条約改定時に、核兵器搭載艦船の寄港・通過を事前協議の対象外とする了解の有無について、明文化されていない「暗黙の合意」による「広義の密約」があったと結論付け、それを受けた今の民主党政権は鬼の首を取ったように「外交に国民の信頼と理解を取り戻す」[岡田外相]とかっこよく振舞っている。

 わたしは、今回の報告書を出したこと自体、日本の安全保障政策上マイナスになりこそすれプラスになることはなにもないのではと思う。佐藤政権以来の非核三原則は百も承知であるが、アメリカと同盟条約を結び核の傘を借りている以上は「持ち込ませず」をあいまいな形にしておいたほうが日本の国益に資するのではないか。「自民党政権の密約を暴くことだけが目的であった」とすると、今の政権は日本を取り巻く東アジアの厳しい安全保障環境にあまりにも無神経だといわざるを得ない。わたしは以前から非核3原則は建前であってほんとうは2原則ですよと言い続けてきた。「持ち込ませず」を公言することは、日米の離間を願っている中国や北朝鮮を喜ばせるだけであって日本にとっては大きなマイナスとなろう。私のような考え方に反対する人は日本をどのように守ろうとしているのか是非聞いてみたい。

 2月20日から28日までブータンを訪ねた。長い間お付き合いをいただいている友人(政治部記者から大学教授をまもなく終える)が、わたしにお互いの卒業旅行だと言って(慰めるつもりで)誘ってくれただけに喜んでいくことにしたものだ。「奥さんも誘ったら」といってくれたので家内と家内の友人も加わってミックスダブルス4人の旅行となった。団体旅行ではなく個人旅行だったし、あまり知られていないミステリアスな国なので、はじめは不安と期待半分づつという感じであった。

 バンコク経由インドのバグドブラからブータンの海抜2400メートルのパロ空港に降り立った。27歳の青年ガイドと35歳のドライバーが一週間西ブータンの主なところを怪しげな英語と日本語を駆使しながら一生懸命案内してくれた。「Gross National Happiness is more important than Gross National Product」が国王の国造りの方針であり、国民の97%までわたしは幸せだと答える国とはどういう国だろうかと思いながら、首都のティンプー、ウォンディーブタン、プナカ、パロなどの町を廻った。

 酔い止めの薬を飲んで悪い舗装のガタガタ道を走ると、途中3150メートルの峠からかすかに雪に覆われたヒマラヤ連山が見えた。どこへいっても寺院であり行政機関でもあるゾンというりっぱな建物があり、国民生活が宗教と共にある、そしてその上に国王がいる感じであった。農業国ではあるがほとんど山岳地帯でやせた段々畑が続いているところが多かった。西岡という日本人の先輩がジャイカの職員としてブータンの農業の近代化に生涯を捧げられた話も聞いたが、資源らしきものもないし貧乏な国だ。しかし、汚い格好をした子供もお化粧を全くしていない娘さんたちもみな目が輝き、人なつっこい、後進国特有の金品をねだったり乞食のような人がいないから不思議だ。りっぱな建物に住んでいる人と汚いトタン張りの掘っ立て小屋に住んでいる人では随分貧富の格差が大きいように思ったが、2007年に初めて実施された国政選挙では47人の国会議員のなかで45人までが与党、与党の代表を国王が首相に任命する非常に安定した政治状況だという。わたしの印象では、「明治時代の日本に携帯電話とテレビが入ってきている状態かな、でも義務教育制度がなく学校へ行けない人が3割もいることをみてもやがてこの国の国民が民主主義に目覚めたときは恐いなあ。もしかして、GNPよりGNHをという国王の方針はやせ我慢?それとも貧しさをカモフラージュするための政治的意図があるのか?」などと思ったりした。

 そして、この国は地政学的に中国とインドの両大国にはさまれていることから安全保障はインドに頼りインド軍を駐留させているそうだ。国境のヒマラヤ山脈をインド軍が護ってくれているというが、中国に侵食されているという話もあった。

 食べ物は、いつもポテト・やきそばのような麺・とうがらしの入った辛い味付けの肉類・人参や豆類の煮付け・それに赤米のパサパサごはんが定番、ヤクのバター茶がよくでてきた。どうも魚はほとんど食べることがないらしい。人が亡くなると火葬にして骨を川に流すことと関係があるようだった。同じ仏教でも日本の場合はりっぱなお墓をつくり何回忌法要をするのが当たり前だが、ブータンにお墓はないし亡くなった人を偲ぶような行事は殆んどないという。

 今回のブータン訪問の目的の一つが一年に一度の大きなお祭りを見ることだった。紀元後8世紀チベット仏教を伝えたグル・リンポチェというブータン人が国王の次に崇めているお坊さんを再び呼び寄せて拝む大切な行事であるそうな。お面をつけたり、カラフルな衣装で実に見ごたえのある踊りを披露してくれる。大勢の人達が男性は「ゴ」女性は「キラ」という民族衣装に身を包み家族でお弁当を広げながらみている。日本の学校の昔の運動会を思い出した。

 パロのタクツアン僧院への山登りも圧巻であった。2400メートルのところから3060メートルまで登るのであるが、なにしろ高度が高度だけに苦しかったし登ったときの達成感は格別であった。

 ホテルで夜トイレにいって水を流そうとすると、(3000メートル近い高いところなので)水の元栓を切ってあるとか、風呂に入ろうとしてもお湯が少ししか出なくてブルブル震えながら体を洗ったりと、笑うに笑えないようなこともあったが、楽しかったし、なによりブータン人は人を疑うことを知らないのかと思うくらい純粋なのに感動した。 しかし、テレビもほとんど見ない、オリンピック情報も入らない、携帯電話も日本につながりにくい、そんな生活から日本に帰り、あったかい湯船に浸かって炊き立てのご飯にお漬物を食べたらやっぱり日本はいいなと思った。とはいえ、テレビをつけたら相変わらず政治とカネの話、ブータンの人が日本で生活したらなんというだろう?

後援会の解散

2月 19th, 2010

 冬季オリンピックで活躍する選手を毎日テレビを通じてみているが、フィギュアスケートやスケートボードなどこれが人間のやることかと思えるほど凄い。またスピードを競うスケートも神業のようだ。前回のオリンピックで苦杯を舐めた人もその後の4年間苦しい練習を重ねチャレンジしているが、その中に、成功しメダルに輝く人もいるが報われない人もいる。4年間というと私には衆議院選挙とダブってきてなんとも切ない気がする。

 先日私の後援会婦人部の解散の会合を開いてくれ、今夜は男のほうの組織の解散懇親会に招かれた。いずれも選挙のみならず平素から熱心に私を支えてくれたかけがえのない同志である。長い間苦楽を共にしてきただけに気持ちが痛いほど伝わってきて胸が熱くなる。奥野先生の秘書時代から一緒に行動してきた仲間も多い。いずれも今の政権に対して批判的であるだけではなく、ほんとうに日本国の将来に危機意識を持っている方々ばかりだ。

 「政治団体としては解散しても、この同志的結合は大事にしてゆきたいからこのグループは残しておきたい」との提案がなされたりして盛り上がった。都祁の森に間伐材を使って自分たちでログハウスを建てようなどという意見もでた。ありがたいことだ。男性の後援会なのに最後に「ご苦労様」といって花束をくださったのにはウルウルときた。

 

  1月10日第26回平城京新春マラソン大会、2月7日第63回金剛葛城山下一周駅伝、そして本日2月14日第25回月ヶ瀬梅渓早春マラソン大会と奈良県の陸上長距離レースに主催者や来賓として出席してきたが、今年はいずれも好天に恵まれ参加者も多く素晴らしい雰囲気の中でおこなわれている。12月5日に予定している「奈良マラソン2010」は、遷都1300年行事の最後を飾るビッグイベントとしてなんとしても成功させなければならない。

 実は厳寒の今朝4時頃から、「奈良マラソン2010」を公認コースとして認められるように東京と大阪の日本陸連の1級検定員にお越しをいただいて42.195キロメートルの計測をしてもらっている。計測器をつけた検定員が3台の自転車を連ね、その前後を警察の車に護ってもらいながらほとんど人や車のいない早朝約10名の奈良陸上競技協会の役員も補助員として手伝いながらがんばってくれたようだ。華やかな本番の影にほとんど誰も知らないこんな苦労があるのだということを知って申し訳ない気持ちになった。奈良県としては本格的な市民マラソンが1万人規模で行われる、画期的なことだ。私も奈良県の陸上競技の責任者としてこの大イベントに参画できることは嬉しいしやりがいがある

 今日の月ヶ瀬にはゲストランナーとして有森裕子さん、1月の平城京には増田明美さんがそれぞれ参加、そして奈良マラソンには高橋尚子さんが来てくれる予定だ。暗い世相だがマラソン参加者だけはどこでも右肩上がり、奈良は道路事情が悪いこともあって全国的にみると遅れている。なんとしても成功させ、これを毎年の行事にしなければならない。

  朝日新聞社でアメリカ総局長や論説委員を務められた松山幸雄さんからいただいたご著書『鳩山から鳩山へ』のなかに「長いこと、日米両国の政治を観察しながら論評する仕事をしてきたが、アメリカの場合はいつの時代も『どの国民もその国民にふさわしい政治を持つ』という有名な金言が、まあだいたい当てはまるように思えた。しかし日本の場合、日本人の教育水準の高さ、言論の自由、マスコミの発達などからいって、もう少しましな政治を持ってもよいのではないかと感ずることが、特に近年多くなった。政治の現状を以って日本人のレベルを測られてはかなわないと感ずる人は、私以外にもたくさんいるはずである。」というくだりがあった。

 今日のニュースを見ると、鳩山内閣の支持率は36%、不支持率は45%、小沢幹事長辞任すべきと答えたひとが72.5%[時事通信社調べ]となって、民主も自民もイヤ、国民は期待はずれの政治にガックリきている様子が伺える。私からすると、政治家のレベルも疑問だが、すぐに踊らされる有権者にも問題ありだと思う。

 都祁の家の離れをリニューアルするための工事が2月9日から始まった。ホールにしてコンサートや愛郷塾講座を開きたい。いよいよNPO法人「きみかげの森」の船出が現実のものになってくる。だけど、今日の役員会で「わざわざ都祁まで誰が来ますか?都祁に行きたいという魅力がありますか?しっかりとその見通しを立てておかないと借金をつくるだけで失敗しますよ」という厳しい意見も出て考えさせられることが多かった。無理をしないで着実に一歩一歩進めてゆきたい。新たな挑戦にはリスクもあるが政治になかった希望もある、めげないで頑張るぞ。人生はそういうもんだろう。