法科大学院の今後


 我が母校同志社大学の法科大学院藤倉皓一郎教授から司法制度改革の目玉とも言える法科大学院(ロウスクール)の現状と将来についてお話をきくことができた。「74の法科大学院ができた。 アメリカでは人口260人に一人の割合で弁護士がいる。日本は6200人に一人の割合、規制緩和が進み、官僚の規制を取り去り市場の動きに任せる社会となっていく中、違法行為が起こると事後に対処するやり方に変わってきたから法律家を増やす目的で法科大学院ができ2020年までに2万人から5万人に増やそうとしている。しかし弁護士の中などから異論がでてもう一度見直すべきという議論になりつつある。当初ロウスクールの卒業生の7割は司法試験の合格者にすると約束していたのに、たくさん作りすぎて合格率が下がってきた。そのせいか定員割れのロウスクールが半分を超えている。これから3~5年の間に経営が苦しい私学のロウスクールがドンドン整理され淘汰されていくだろう。そしてほんとうに社会が必要としている法律家の数に落ち着いていくでしょう。同志社の法科大学院卒業生は74校のうち常にトップ10以内を維持している。いい教育をしているところに学生が集まる、それを期待している。いまが踏ん張りどころだ。」というお話だった。わたしは、現職のとき衆議院の法務委員会の理事を務め司法制度改革を進めてきただけに複雑な思いであった。小泉政権が進めた改革をすべて悪いとは思っていないが余りにも急激にやってきたことがあちこちでひずみを生んでいる。ロウスクールもその一つだ。わたしは、法律家の質の低下が心配だ。

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