新たな日米関係と一年を振り返る


 今年の最大の驚きはトランプさんの当選だったが、真珠湾での安倍総理とオバマ大統領のスピーチを聞いて多くの人たちが心温まる思いをしたことだろう。
75年を経てようやく「寛容」とか「和解」そして「希望」へと変わってきた日米の良好な関係を嬉しく思う。実に崇高で澄み切った感慨に浸ることができた。大統領がオバマさんから間もなくトランプさんに替わるとはいえこの流れを全く無視することはできないだろう。
とはいえ、世界の現実はドロドロした憎しみや争いから抜け出せないところがいっぱいだ。また、日米関係だってあの占領政策による影響が今もあちこちに残っているし、沖縄をめぐる問題はトゲのように刺さっている。
 先日90分にわたる桜井よしこさんの講演を聴いた。憲法改正を目指したざっと次のような内容であった(文責は小生にあり)。
「国際政治学者ハンチントンが書いているようにアメリカの日本にとった占領政策は究極の根絶政策であり、その典型が日本国憲法であった。
『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安全と生存を保持しようと決意した』という日本国憲法の前文がある限り日本国政府は日本国や日本国民を守ることはできない。第9条の1項はそのままで良いが、第2項の『前項の目的を達成するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない』を替えなければならない。
 米国は世界の警察ではないとオバマもトランプも言っている。喜んでいるのは中国とロシアだ。トランプ政権の重要閣僚にはプーチンに好意的な人たちが入っており米露が手を結び日米関係にくさびを打ち込もうとしている。中国も尖閣や東シナ海でゆでがえる戦術をとりどっちに施政権があるのか実績作りをしている。沖縄は対抗する拠点としてかけがえのない位置にある。北朝鮮も日本のみならずアメリカをも射程の距離においてミサイルの精度を高めている。
 国家の基盤3要素は経済力、軍事力、国民の心である。東アジアにおけるこのような厳しい環境の中で日本は、しっかりと国家国民を守り皇室を中心とした国柄を大事に誇りをもって世界のけん引役を果たしてゆかねばならない。」と。
 誰しも平和を望むが、平和を唱えているだけでは、国を守ることはできない、タダで平和をつかみ取ることはできないということを改めて感じた。
 この1年を振り返ると、国内でもいろんな出来事があり、一喜一憂した。
災害列島という言葉通り、地震や火事などによる多くの亡くなられた人や被災者の涙を見てほんとうにつらかった。また、いじめや虐待の犠牲になった子供たちのニュースが多く胸が痛んだ。天皇陛下の譲位をにおわすようなお言葉も国民に衝撃を与え、天皇制について国民一人一人が考えるきっかけとなった。リオで活躍してくれたアスリートには感動をいただいた。
 来年はいいことがたくさんありますように、皆様のご多幸をお祈りいたします。