生き方を考える

行方不明の2歳の子供を見つけた尾畠春夫という78歳の男、報道通りの人物だとしたら凄い人物だと思う。真のボランティアとはこういうことをいうのだなと感服した。
困っている人がいるとどこへでも出かけてゆく、子供の時は貧乏で腹いっぱい食えなかったというが、全く報酬や見返りを求めない理想的な人物を見る思いで嬉しくなった。どうすればあのような境地になれるのだろう。
若い頃貧乏で苦労し困っている人を見るとほおっておけない、そういう点では西郷隆盛も同じだ。毎週日曜日大河ドラマ『西郷どん』を楽しみに見ている。西郷隆盛は尊敬している人なので若い頃から本を読んだり話を聞いているけれど、男の生き方としてまさにあこがれの存在、理想の人間だ。雨漏りのする下級武士の家に生まれ、個人的には決して恵まれた環境におかれているわけではないのに、常に国民の平和や皆が腹いっぱい飯が食える国つくりを目指している。「命もいらない。名誉もいらない。地位もいらない」私もそう言ってみたいけれど、まだ命も欲しい、凡人そのものだ。
戦場漫画家松本零士さんは、命の大切さを訴え、「人は死ぬために生まれたのではない、生きるために生まれてきたんだ」と、また松下幸之助さんは、「命を使い切るまで生きてこそ価値がある」とおっしゃっている。
あと何年生きれるかわからないし、こんなエライ人達と比較できるような人間ではないが、一日一日使いきる生き方をしていきたいと思う。