喪中はがき

 この時期になると毎日のように喪中はがきが入ってくる。最近は家族葬などが常となって訃報が届かずお別れもできないまま突然喪中はがきによって親しくお付き合いをしていた人の死を知らされ愕然とすることが多い。
 先日も、学生時代指導いただいたボート部の監督や絵を描いていた仲間の死を聞かされ「お世話になったなあ、もう一度会いたかった」などとご生前の在りし日を思い出すと熱いものが込み上げてきた。
 来年1月75歳を迎える私は、運転免許証更新のための認知症検査なるものを受けた。なんということはない検査なのに16個の絵を見せられて後でなんだったかを思い出して書くテストで、限られた時間のなかで全部を書けなかった。
 70点以下は3時間の講習を受けなければならない、70点以上だと2時間でよいとのことで幸いにも2時間組に入れたものの、高齢者だ高齢者だと言われると滅入ってくる。
 同世代の人たちに会うと決まって出てくる話がサプリメント、高血圧や糖尿病にはこれがいいあれがいいとぺちゃくちゃ。
 私はまだまだやりたいことがあるから家内に「200歳まで生きるから」と言うと「お先に逝かせていただきます」と返されている。
「人生100歳時代」と言われても病気で寝たきりになって長生きしてもしょうがない。健康を維持しつつたえずアグレッシブに生きたいものだ。