72回目の終戦記念日

戦後72回目の8月15日終戦記念日を迎えた。午前10時から英霊にこたえる会奈良県本部《代表が私》主催の戦没者追悼式を奈良県護国神社で挙行、県下各地から大勢お越しをいただいて宮田宮司祭り主のもと厳かに執り行うことができた。
 祭文を読み上げると同時に、私は皆様に謝辞を申し上げた。「戦後72年経ちこの間日本は平和を享受してきたが、今や日本を取り巻く安全保障環境は実に厳しく、北朝鮮のミサイル発射予告を受けて緊迫した事態を迎えている。
誰しも戦争は嫌だし平和を願っているけれど、平和はタダで得られるものではないことを知らねばならない。
 日本国憲法の前文には『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれ等の安全と生存を保持しようと決意した』と書かれている。要するに、自分の国を自分たちの手で守る必要はないという意味だ。平和を愛する諸国民とは誰なのか、世界中が保護主義に走り、内向きになっている今日、北朝鮮や中国に守ってもらえというのか。こんな憲法を変える必要が無いとどうしていえるのか。
 『英霊にこたえる会』という国民運動がなぜ生まれたか、昭和50年8月15日当時の三木武夫総理が靖国神社に参拝し『私的参拝だ』と言ったことが発端で陛下も50年11月21日を最期に靖国へのご親拝をお止めになった。英霊は、国家の安泰や家族の安寧を願って自らの命を捧げ『靖国で逢おう』と散って行かれた。国家が国を守るためにいのちを捧げた人に対し敬意を払っていない不正常な状態から抜け出さねば申し訳ないと翌年『英霊にこたえる会』が生まれた。私たちは英霊のお気持ちに寄り添って陛下や総理が堂々と靖国神社にお参りされるよう活動を続けている。そうならないと戦後は終わらない。皆さんも、戦争を風化させることなく英霊の慰霊顕彰につとめていただきたい」と。
 最近NHKをはじめテレビで戦争当時のドキュメンタリー番組などが多い。どちらかというと、かつての日本政府や日本軍に批判的な描写が多いように思う。8割以上が戦後生まれの今日、おじいちゃんたちは悪いことをしてきたんだと思うような孫やひ孫にしてはならない。