安倍さん、国民の声に耳を傾けてください

日本の政治は劣化しつつあるのだろうか?都議選の大敗、内閣支持率の低下によって政府与党は国会の閉会中審査に応じたが、結果はカケやモリの蕎麦談義と稲田防衛大臣への集中砲火で安倍内閣はピンチに陥っている。やることなすこと全て後手後手にまわっている。私は安倍政権を支持しているし安倍さんにしっかりしていただかないと日本国の将来が心配だと思っている一人である。
 しかし、安倍一強体制は、おごりや傲慢さが見え庶民の重いとかけ離れた状態を生んでいるということに気がついていない。衆参両院の予算委員会の質疑の中で安倍総理や安倍総理を取り巻く大臣や官僚の答弁を聞いて納得した国民はほとんどいないだろう。あの多忙な安倍総理が一年間に7回も加計氏とゴルフや飯を食っているというのに、加計学園の獣医学部新設計画を今年の1月20日まで知らなかったなどという答弁を誰が信じるだろうか?
 52年間も獣医学部の新設がなかったという岩盤に穴を開けたことは凄いと思うし、安倍総理を評価している。だから、加計氏との関係をはじめから明らかにし、熱望している今治市に決めたといえばよかったと思う。決定の過程を隠そう隠そうとするから、ますます深みにはまっていくのである。「総理が言えないから代わりにいうなどと前川氏に言っていない」と答弁した総理補佐官や「今治市の職員に会った記憶が無い」と答えた総理秘書官の言葉を信じる人は誰もいないだろう。
 民進党をはじめ野党は、ここぞとばかり勢い込んでいるが、日本の政治の責任をになえる力は全くない。山積する内外の政治課題を克服していくのは今のところ安倍さんしかいない。8月3日の内閣改造を機に陣を立て直して国民目線の政治に変えていただきたい。
 我が郷里の奈良県の自民党もだらしが無い。奈良市長選で大敗し責任を擦り付け合っているようだが、しっかり立て直して欲しい。