目まぐるしい世界の動き

世の中の動きが目まぐるしい。

国内では参議院選挙が終わり、今は都知事選挙の行方が注目されている。立候補者の中では、岩手県知事を務めた増田さんが比較的いいと思うが、ベストセラー「地方消滅」を書いた人がどのようにして東京一極集中に対処するのか注目したい。自己顕示欲丸出しの女性候補やマスコミの世界で好き勝手なことを言ってきた人が都政の責任者では困る。待機児童ゼロや介護の充実を訴えて有権者に媚びるだけではなく、関東大震災のような災害が起こる可能性にどう対処するのか、オリンピック・パラリンピック後の東京都の将来像などもっと大きな視点で議論してもらいたい。

国民投票でEU離脱を決めたイギリスがどうなってゆくのか、世界経済や日本経済に与える影響がまだ十分見えてこないが、キャメロン前首相の読み違えがえらいことになってしまった。

アメリカの大統領選挙でトランプやサンダースがあれだけ得票したことは、経済的に恩恵を受けていない人や若者が不満をぶつけていることの現れ、イギリスの国民投票で国論を二分することになったのも若者の気持ちが政治に反映できていない結果、さらには、日本でアベノミクスが大企業だけは恩恵に浴しているが中小企業に及んでいないとか道半ばといって不満を持っている人たちが相当いるという事実などなにか共通した流れがあるように思えてならない。私は経済のことよくわからないけれど、資本主義の限界のようなものを感じる。

それにしても、このたびの南シナ海の問題で国際仲裁裁判が下した「中国の行為は明らかな国際法違反である」との裁定は実に明解、竹島についても日本が仲裁裁判所に訴えたらどうかと思う。