嬉しいこと・悲しいこと

最近のニュースのなかで嬉しかったことがいくつかあった。いままで世界に通用しなかったラグビーの日本チームが世界が驚く3勝したこと、ノーベル賞受賞者が日本で2人も出た、しかも東大や京大卒ではなく地方の大学を出た人がその栄誉をいただかれたことが良かった。

嫌なニュースも次々と出ている。中国から申請された「南京大虐殺」がユネスコの世界記憶遺産候補に登録されるという。「南京大虐殺」は突如東京裁判から持ち出されたことでいまではこういう事実はなかったということがいろいろな人の調査努力で裏付けられている。ユネスコに対する拠出金停止は当然日本が取るべき措置である。

また、マイナンバー制度導入業務を巡り厚労省の役人が業者に賄賂を要求していたこと、三井不動産が元請け大型マンション建設の基礎工事に手抜きがあったこと、東洋ゴム工業の防振ゴムの検査データ改ざんなども許しがたい背信行為である。

いつの間に日本人はこんな規範意識に欠ける人間になってしまったのか?先日2泊3日で客船に乗せてもらって屋久島の南西洋上、あの戦艦大和の沈没地点で行われた戦没者慰霊祭に参加させていただいた。昭和20年4月7日の戦闘で3.700名の英霊が今も海底に眠っている。16歳からの春秋に富んだ青年が多く死を覚悟して沖縄を目指していた。彼らは、国家の安泰を願い家族を想って死んでいった。450人の慰霊祭参加者全員で甲板から菊の花を海原に投げて合掌したのであるが、腹の底から込み上げてくるものがあった。

今に生きる私たち日本人はこれでいいのだろうか?