日本的なもの

DSC_0278昨日松柏美術館の「観桜の夕べ」に参加した。美術館のなかで上村松園展を見せていただき、日本女性の美しさを見事に表現しておられるその艶やかさにウットリしたが、庭に出て大きな二本の満開の枝垂桜にも圧倒された。少し風は冷たかったけれど、素晴らしいお天気、大勢の来場者や館長の上村淳之画伯とも談笑できて楽しかった。

いろいろな方と話す中で「奈良県はもっと文化芸術に力を入れないと。」とか「興福寺の中金堂の柱がアフリカの確かカメルーンから輸入している、国内ではもうあんな大きな柱にできる材がないそうだ。日本材を使えるように国家として千年先を見通すような施策が必要だ。また奈良県の小学校から高校まで校舎を全部木造にすべきだ。コンクリートの老朽校舎は汚らしくて見ておれない。」などという意見があった。私も以前から「奈良県は吉野杉に象徴されるように木材県、公共施設にもっと木を使うべきだ。群馬県や新潟県の取り組みを見てくればいい。建物だけではなく道路のガードレール、土止め、街路樹の下などあらゆるところに材木を使う工夫がなされている。JR奈良駅だって安っぽい作りになっているが瓦をあしらってもっと木材を使って奈良にふさわしい駅にすべきだと主張してきたのに前の知事をはじめ誰も真剣に取り上げようとしなかった。」と思っている。

日本らしさ、日本の誇り、日本人の持つ感性など世界に胸を張れるものがいっぱいあるのにもっと大事にし、もっと自信を持つべきだと思う。