二つの講演を聴いて

このところいろんなセミナーや講演を聴きに行く機会が多い。 テレビによく登場する某コメンテーターの話「公人と私人の違いは社会に影響を及ぼすかどうかだ。安倍総理の靖国参拝は中国・韓国はもとより同盟国アメリカに不快感を与え外交上大変な失敗だった。国益を損ね公人としての責任を果たしたとは言えない」と言った。公人である総理大臣であるからこそ国家のために命を落とした人に感謝の真を捧げ平和を誓う責任を負っているのではないのか。アメリカからすれば、日本が中国・韓国とこれ以上関係を悪化させてもらっては困るのだろうが、絶えず、アメリカのご機嫌をうかがいながら動かなければならないような日本国の総理では困ると思う。

もう一つ、元国連大使を務めた方がTPP交渉についてお話された。「TPPに全面的に反対だという段階は過ぎた。日本は農業を守ることに力を入れているからコメで飴をねぶらされ、アメリカの真のねらいである他の分野、例えば知的財産権・金融・保険などこれから最も伸びてゆくところで手痛い目に遭わないようにしなければ。聖域無き自由化はありえない」とおっしゃった。全く同感、交渉が非公開だけにアメリカの戦略が怖い。