努力に勝る天才無し

第7戦までもつれこんだプロ野球の日本シリーズは東北楽天イーグルスが勝った。私はどこの球団でなければというほどの気持ちはないけれど、子供の頃から先日他界された打撃の神様・川上哲治氏にあこがれていた。監督になっても座禅を組んでストイックに野球道を追求しておられた姿勢に共感したからだろう。

だけど、今年ばかりは巨人というより楽天に勝たせてやりたいと思っていた。星野監督率いる楽天は球団創設9年目にして初めてつかんだチャンスであったし、なにより被災した東北の人たちに「がんばればいいことがあるんだ」ということを身を以って示した勝利であった。だから、星野監督の勝利インタビューを聴いて胸が熱くなった。

今日私たちの母校奈良高校創立90周年のお祝い会があり、同窓の日本マイクロソフト株式会社樋口泰行氏の講演を聴いたが、彼はこれまでの半生を振り返り「どんなことでも一生懸命やっておればそれが全て糧になる」と言っていた。

楽天イーグルスは田中将大という傑出した投手がいたけれど、巨人軍に比べると非力な選手が多い中、闘将星野監督の罵倒に耐えながら努力してきた結果素晴らしいチームになったんだろうと思う。「努力に勝る天才無し」とはよく言ったものだ。

私はもう手遅れだけど(笑)、これからもアグレッシブに生きてゆきたい。