正直な気持ち

  あの猛暑がウソのように、日ごとに秋の気配を感じるようになってきた。先月タスキをかけて走りまわっていた自分の姿が遠い昔のように感じられる。

 先日久しぶりにゴルフ会に参加して汗ビッショリになってお昼着替えないまま冷房の効いた部屋で食事をいただいたせいか?不覚にも風邪を引いてしまった。滅多に風邪も引かないのに、身体の節々が痛く、咳や鼻水に苦しめられたり、夜も眠れなかった。ところが、医者をしている従弟のところに駆け込んで薬を処方してもらったら二日間で治ってしまった。夏風邪はしつこいと言われるのに、早く治って健康の有難さを身をもって感じている。

 いろんな人にお会いすると、市長選の結果について「森岡さんに悪いことしたな」「自民党奈良県連の醜態でしたね」などと同情の言葉をかけていただく。だけど私は、出馬を決断したのは自分だし、当然敗戦の責任も自分にあると思っている。「出なければ良かったのに」という人もいたが、この選挙を通じて、良い人悪い人、各候補に良い顔をする人もいれば、懸命に応援してくださる人も心が透けて見えた。涙がこぼれるほど多くの感動をいただいたし、実にいい勉強をさせていただいたと思っている。また、自分の精神力や体力を試すいい機会にもなった。勝っていればなお良かっただろうが、自分の力も知らされ、出たことに意義はあったと納得している。一旦政界から引退を表明した私を、もう一度懸命に物心両面でお支えいただいた皆様には感謝の気持ちでいっぱいだ。一人一人にお礼を申し上げることも出来ないが、生涯このご恩を忘れないで生きてゆくつもりだ。

 私にはまだまだやりたいことがある。健康である限り、泥まみれ汗まみれになってこれからもいろんなことに挑戦してゆきたい。また、人生を楽しみながら生きてゆくつもりだ。