中国・韓国との付き合い方

「天皇・皇后両陛下、インドご訪問」のニュースが流れた。喜ばしいことだが、79歳と78歳のお二人、インドは日本と比べて気象条件や食事環境の違うところだけに十分ご注意されて日印友好の実をあげてお帰りいただきたいと願ってやまない。

他方、「自民党副総裁高村氏訪中取りやめ」と「韓国外相訪日取りやめ」の報道もあった。表向きは日程が合わないということだが、安倍首相が靖国神社に真榊を奉納したことや3閣僚が靖国神社に参拝したことが影響しているという。中国では5年前を彷彿とさせる四川の大地震、被災者が泣いているのに救援活動がままならないようだ。日本をはじめ各国から救援に入ろうという申し出があるのを中国政府は要らないという。また、鳥インフルエンザの広がりも心配のたねだ。中国から日本に毎日入ってくる観光客や物資は大丈夫なのか?共産主義政権にとって都合の悪い情報は国民に知らせない、とんでもない国だ。ネット監視のために何万人も従事しているという。

韓国も北朝鮮の核やミサイル、拉致問題など日本と協調しなければならない課題が山積しているのに心の狭い外交をやっている。いうまでもなく靖国問題は日本国内の問題であって外国から干渉されるものではない。国家のために命を捧げた英霊に対し国を代表する人が感謝のまことを捧げるのは当然であり、日本の文化でもある。こんなことを忘れてしまったら日本は日本でなくなる。

先日、あるジャーナリストが「中国、韓国と仲良くしろというのは単純すぎる。隣の国同士は利害が衝突しがちで仲が良くなくて当たり前だ。ロシアとフィンランド、イギリスとアイルランド、フランスとイギリスそれぞれ見てみなさい。隣同士みな仲が悪いではありませんか。」と言ったのを思い出した。それを聞いて、歴史を振り返れば日中・日韓ともに絶えずぎくしゃくした関係を続けてきたなあと私も思う。友好をはかる努力はしてゆかねばならないが、いうべきことを言わない、為すべきことをしないのではかえって国益を損なうことになる。

グローバルな世界のなかで、如何にして国益を保持してゆくか、TPPも中国封じ込めの一環だと考えればわかりやすいし、日中・日韓関係もインド、アセアン諸国等多角的に考えて付き合ってゆけば良い。