大河ドラマ「八重の桜」が始まった

私たちの母校同志社大学の創立者新島襄の妻八重を主人公にしたNHK大河ドラマ「八重の桜」が始まった。まだ第一回目を見ただけであるが、これからの展開が楽しみである。

舞台となっている会津藩といえば、最後まで徳川幕府を見捨てることなく新政府軍と戦って、若松鶴ヶ城が焼け落ちるのを見ながら自刃する白虎隊の若武者を思い出すが、ドラマの第一回目を見て厳しい「什の掟」を改めてかみしめることとなった。

1、年長者のいうことに背いてはなりませぬ。

1、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ。

1、嘘言をいうことはなりませぬ。

1、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ。

1、弱いものをいじめてはなりませぬ。

1、戸外で物を食べてはなりませぬ。

1、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ。

ならぬことはならぬものです

いまも会津ではこの掟を学校教育に取り入れているそうだが、「戸外で婦人と・・・・」以外は、現代社会において崩れつつある大事なことばかりだ。しかも当時の会津では、同じ町に住む6歳から9歳までの藩士の男の子が10人ほどで什長を決め自分たちで称揚しながら自らを律していたというから凄い。規範意識が薄いと言われている奈良県の子供たちに我々大人が子供たちに躾けなければならないことだ。子供は自由にさせるべきという人もいるし、個人主義や権利意識ばかりを強調する人もいるが、人間は強制しなければ進歩しない動物だということを忘れてはならない(ならぬものはならぬもの)と思う。