「やねだん(鹿児島県鹿屋市柳谷集落)」で学んだ四日間

カリスマ指導者豊重塾長と並んで

11月30日から12月3日までの三泊四日、鹿児島県鹿屋市の柳谷集落(通称やねだん)が主催する第12回故郷創世塾の塾生として参加させていただいた。年二回開催されており今回の塾生はちょうど50名だった。やねだんは鹿児島空港からバスで1時間40分、鹿屋に着いて更にタクシーで10分位、大隅半島の人口300人ほどの過疎地である。

周りの人からなぜわざわざそんな田舎へいくの?と言われたりしたが、私には「地域再生の優等生として内閣総理大臣賞をもらったやねだんをこの目で見てみたい、そして豊重哲郎という卓越した指導者から何かを学び取りたい」という強い気持ちがあった。というのも、以前奈良県の社会福祉協議会主催の講演会の講師として豊重氏が講演され、衝撃的ともいえる感動を戴いていたからだ。

50人の塾生の中で3分の2くらいの人たちは行政の職員、あと福祉団体の人などで私のように個人で来ている人は少なかった。きっとどの職場の人たちも先に受講した先輩たちに勧められたのだろう、奈良県からは私の他に十津川村の松実さんと鈴木さんが参加していた。

講師陣も素晴らしい方ばかり、豊重哲郎塾長のほか、昔から存じ上げていた前総務省自治財政局長の椎川忍さん、内閣参事官の澤田史朗さん、東京農大教授の木村さん、アグリビジネスの専門家土居龍一さん、元NHKアナウンサーの森吉弘さんなど多彩でみんな素晴らしい話だった。受講生の中で私が最年長者だといわれたが、己の未熟さを恥じこの歳になってもう一度人生をはじめからやり直したいような気持になった。やねだんは300人がほんとの家族みたいだし、みんな温かい人たちばかり、豊重塾長には何度も叱られたり感動したりポロポロ涙があふれ泣かされる場面が何度もあった。他の人たちが「カリスマ指導者」という言葉で豊重塾長を評しておられたが、ほんとにそうだと思った。三日間とも朝の3時半頃まで講義、4時に雑魚寝の布団に入って6時半起床、眠かったが実に充実した故郷創世塾で私にもやる気が湧いてきた。アグリビジネスについてもヒントをいただいた。いまやっているNPO活動に今度の受講を是非生かしたいと思う。自己負担は、会費5万円と交通費などで合計10万円近い出費であったが、値打ちのある10万円だった。それに、元NHKアナウンサーの森さんが教えてくれた「プレゼンテーション術」をもっと早く学んでいれば私ももう少しましな演説ができたのにと思ったが後の祭りだ。