年金改革論議に腹が立つ

 5年ほど前から毎年誕生日が来ると健康診断を受けることにしている。PETT、MRI,CTなど最新の機械を使っての検査だから私にしては高額な費用ではあるが「病気になってカネを使うより病気にならないためにカネを使うべき」と考えている。
 朝から飲まず食わずで検査を終えやっと食事にありつけたのが午後5時半過ぎ、お腹も減ったし結構疲れた。そのあと、検査フィルムを見せて先生が詳細にわたって説明してくださった。癌の疑いの有無や脳の血管までよくよく見える。
 結果は特に悪いところ無し、コレステロールもないし、皮下脂肪もこれなら良い、脳の状態は「歳相応」とうまいことおっしゃる。そのうえ「脳細胞は奥さんの方がいいですね」というから、帰ると家内は何度も「私の方が頭がいいということやな」としつこく言う。
 夫婦そろっていつまで健康でおれるだろうか?と思うが、ささやかな年金生活でもとりあえず今元気に動き回れるのがありがたい。
 国会の「社会保障と税の一体改革」の議論を聞いていると全く腹が立つ。年金制度をすぐにも一元化し誰もが最低月7万円の年金を保障すると言っていた民主党なのに、大臣の答弁はしどろもどろ、40年先に実現するという。共済年金と厚生年金を一つにすることだってかなわないのに、国民年金と厚生年金をどうやって一つにするのか、無年金者をなくすというが、まず生活保護との整合性をどう考えているのか、賦課方式を改めたらどうなるのかなど難しいことがいっぱいあるのに政権欲しさにできないことを並べ立てたツケが今きている。
 年金制度が破たんしつつあるのは、長い間政権を担当してきた自民党にも責任があるだろう。選挙になると苦いことを言わず国民をゆでがえる状態にしてしまった。