大阪ダブル選挙結果から

報道の通り、大阪のダブル選挙は橋下氏率いる大阪維新の会が圧勝した。橋下という男は大した人だ。独裁者といわれてもたった4年間で知事としてあれだけいろんなことをやって、既成政党をなぎ倒し今度は市長になったのだから。国政に裏切られた大阪府民の怒りがダブル選挙で爆発したともいえるが、私は初めから橋下氏が勝つと思っていた。「大阪都構想」なるものはわからない点が多いけれど、平松氏(わが母校同志社の後輩というけれど)がお粗末すぎた。4年前、市交通局などの職員組合丸抱えの選挙をやって、(市営地下鉄・バスの完全民営化を決めていた)元市長の関氏を破ったから職員給与など下げられるわけがない。橋下氏が「市役所は税金をむさぼり食うシロアリだ」と指摘していたのもうなずける。
 国と地方の役割、府と指定都市との二重行政、税金の無駄使いなど橋下氏にメスを入れてもらいたいという有権者の期待は大きい。民主党や自民党も彼を批判ばかりしてないで橋下の上をいくくらいのことをやったらどうだ。
 わが奈良市も3700万円もの税金を職員が使い込み、市長がその職員を一番重用していたというし、議会も議長選挙をめぐる疑惑でガタガタ、市民の立場で言わせてもらえば、とても及第点はつけられない。