貧乏性とはいえ結構楽しんでいる

  急に山々の紅葉が深まってきたと同時に寒さが身に染みるようになってきた。「貴方オールデーサンデーのはずなのにどうしてそんなに忙しいの?」と家内がなじるほど、最近の私は出かけることが多く結構忙しい。いま取り組んでいるNPO活動をなんとか早く目的に近づけたいという気持ちに加えて陸上競技、綱引き競技、保護司の務めなど従来から関わっている仕事もあるし、興味のある講演を聞きに行ったり勉強会には貪欲に出ようとしている。その上パソコン教室、男の料理教室も行くし時間を見つけては絵筆も持つ。「少しは家にいてくださいよ」という家内の気持ちもわかるが、元来じっとしておれない貧乏性なのだろう。
 そんななかで昨日明日香村に出かけ絹谷幸二さんが中心となって開催している飛鳥アートプロジェクトのオープニングセレモニーに出席させていただいた。久しぶりに絹谷さんの最近の作品を見せてもらって驚いた。彼の説明を聞くほどに私のような凡人では到底浮かんでこない想像力に、「彼の頭の中はどんな構造をしているんだろうか?」と思ったりした。彼いわく「人と同じものを描いていたのではダメ、100年、200年後になるほどと思わせるような発想が大事なんです」という。そういいながらもそれぞれの絵に歴史や宗教などが凝縮されているから面白い。
 もう一つあの石舞台の周りに霧を発生させ風向きによって幻想的な風景が見られる中谷先生の霧の彫刻?にも驚いた。石舞台という最高のシチュエーションもさることながらその発想が凄い。これから一ヶ月間一時間おきに見せるそうだ。