街宣車でがなりたてる右翼と同じに見られてはたまらない

  明治天皇の玄孫に当たる(旧皇族竹田家の)竹田恒泰氏の著書「日本人はなぜ日本のことを知らないのか」を読んでいると溜飲が下がる。「建国の経緯も書かれていない異常な中学の歴史教科書を使った歴史教育が、大半の日本人にとって歴史教育の仕上げになってしまっている」「高等学校では、ほとんどの自治体で日本史は選択科目になっている。しかも履修率は低い。真の国際人を育てるためには、高校の日本史は必修にすべきであろう。日本の歴史を知らずして、世界の歴史を学んでも仕方がないと思う」と書いている。以前から私も主張してきた通りだ。

 先日、中国出身で日本に帰化された拓殖大学教授、石 平 氏が、「日本の教科書を見て驚いた。中国共産党が主張している通りの内容ですよ。中国の教科書ではありませんよ、日本人の子供たちに教える教科書になぜ日本の悪いことばかり教えるのですか。」「日本という国は素晴らしい国であると同時におかしな国です。」とおっしゃった。

 今日東京で「新しい歴史教科書をつくる会」の総会が開かれ、奈良県の支部長として私も出席した。8月に中学校教科書の採択が行われたが、15年近くこの運動を続けてきたにもかかわらず保守系といえる教科書の採択率は二社合わせて5%にしかならない。しかし、われわれの努力の結果、左翼の連中が作った教科書の内容がこちらのほうに寄ってきたのも事実、中学校の教科書から「従軍慰安婦」も消えた。とはいえ、まだまだ、努力が足りないのか、戦後の間違った歴史教育がほとんどの日本国民に染み付いており、私たちを「右翼」だという人がいる。街宣車でがなり立てるあの輩とおなじように呼ばれてはたまらない。この国に生まれたことを誇りに思える子供たちを育てるために真面目に取り組んでいることを多くの国民に理解してもらいたいし、文部科学省の中枢まで日教組幹部が入り込んでいる今の政権の恐さも分かって欲しい。