「オールデイサンデイのはずなのに」と家内に言われ

蕎麦の種蒔き仲間
蕎麦の種蒔き仲間

  わがNPO法人きみかげの森の活動が忙しくなってきた。じゃが芋の収穫をしたかと思えば、次は蕎麦の種蒔き。8月20日に種蒔きと決めていたものの予定している耕作放棄地は草ぼうぼう、1800平方メートルの草刈、焼却、耕運を4人で前日までにやったが、暑いなかこれが結構きつかった。種蒔き当日は18人もの人が集まってくださり、10キログラムの種を半日で蒔き終えた。人が多いと仕事が速い、ありがたかった。9月下旬には花が咲き10月末には収穫できるという、楽しみだ。山林の整備も急ピッチ、地球環境基金の助成をいただいている池の築造そして地域の珍しい植物を植える予定だ。

 私が一日とて家でジットしていることがないので家内は「貴方、もう引退したのだからオールデイサンデイのはずなのに家のことなにもしてくれないじゃないの?」と皮肉る。

 8月19日から4日間全日本中学校陸上競技選手権大会が奈良で始めて開催されているので、奈良陸上競技協会の会長としても責任が重い。3年越しで用意をしてもらってきたが、他府県に比べ鴻池陸上競技場の施設は狭い、駐車場が少ない、企業の寄付が集まらないなど厳しい環境の中でようやく開催にこぎつけることが出来たけれど、中学校の先生方ががんばってくれたおかげだ。嬉しいのはあの東日本大震災の被災地福島、宮城、岩手などの選手も苦しいなかで参加してくれたことだ。開会式の挨拶で私は「なでしこジャパンが『あきらめない』を教えてくれた。おかげで日本人皆が感動や希望をもらい被災地の方々の生きる希望にもつながっている。中学生の皆さんも最後まであきらめないでベストをつくしてこの奈良大会を意義あるものにしてください」と話した。中学生と思えない大きな身体の選手がいっぱいいるのに圧倒されている。

 忙しい合間に「日本を美しくする会『奈良掃除に学ぶ会』の年次総会が今年も母校三笠中学校で開かれ参加した。この会は宗教でもなんでもないが教組のような存在鍵山秀三郎先生が指導にきてくださった。ただトイレの掃除をするだけのことであるがちゃんとした哲学をもってはじめられたからりっぱなものだ、私も4,5年前からこの会に入って月1回の例会に出来る限り参加するようにしている。便器に素手を突っ込むその第一歩を踏み出す勇気やご縁をいただいた友人を大事にするようになどいろんなアドバイスを賜ることが出来た。トイレ掃除は自分磨きだと思ってこれからも出来る限り参加してゆきたい。

 先日高校の先輩にお会いし味噌作りしませんかと言ってくださったので、興味が湧いてきて初めて味噌作り教室に参加した。大豆と麹と塩を混ぜるだけの一見簡単なものだが、「機械で作るのと人間が手でこねながらやるのではやっぱり味が違います。手でやるのがやはり一番です」とおっしゃる。以前、蕎麦も機械で粉にするより石臼を手でまわしながら粉にするほうがいいと聞いたから共通する不思議な力を感じた。約4キロの手作り味噌をいただいて帰った。発酵して来年の5、6月頃たべることができるそうで楽しみだ。