職業はヘボ農業

  7月28日、私たちのNPO法人きみかげの森が都祁地区の耕作放棄地を蘇らせようと4月に植えたじゃが芋を収穫するイベントを迎えた。会員などに案内したところ約40人の大人や子供が参加、朝8時頃から軍手に長靴のいでたちでスコップや移植ごてを使って宝探し、盛り上がった土を掘り起こすと大きな芋がごろごろ顔を出した。芋掘りなんて初体験という人がほとんどでキャッキャ歓声を上げる子供、ミミズが這い出すと逃げまわる女の子、黙々と掘り続けじきに芋を入れるバケツがいっぱいになる人などさまざまだが皆実に楽しそう。

こんなにでっかいのが掘れたよ
こんなにでっかいのが掘れたよ

 さっそく畑の脇でプロパンガスを使ってじゃが芋を塩茹で、それを休憩時間に塩やバターをつけて試食してもらった。「おいしいワ」「じゃが芋をこんな風にして食べたのははじめてや」などと好評だった。

 いろんな人に手伝ってもらって草を刈ったり、テントを張ったりと準備にずいぶん苦労して収穫の日を迎えたが、参加者の嬉々とした姿に、責任者の高倉理事とともに「じゃが芋(栽培)は成功やな」と喜び合った。しかし、なにしろ1,800平方㍍の畑に男爵とメークイン約3,500株も植えただけにやっと半分くらい掘れたかなという感じ、8月6日に残りを役員とボランティアの人たちで掘ってしまおうと思っている。そしてお盆過ぎに蕎麦を蒔く計画。私のままごとのような家庭菜園でもきゅうりやミニトマトがいっぱい採れ出した。すいかが赤ちゃんの頭ぐらいの大きさになってきた。朝起きて畑をみるのが嬉しくてたまらない。

 私はいま無職だけれど、人に訊かれたら「職業はヘボ農業」と答えようかな。農業を職業として真剣に取り組んでいる人達に叱られそうだ。

 今日家内が作ってくれた「肉じゃが料理」は最高に美味しかった。