政治は三流でも国民は頑張ってる

 

 毎日毎日「暑い暑い」とこぼしながら一週間があっという間に過ぎてゆく。それに例年より13日も早く梅雨が明けたそうだ。

 テレビ局の人の話によると、ニュースの最初で政治問題を取り上げると視聴者はすぐにチャンネルを変えるから政治以外の話題から入るようにしているんだという、それほど国民は今の政治にウンザリしているのだろう。

 また高校の同窓会に出席したら大先輩が私の顔を見ると「民主党の菅政権には全く期待できないが、自民党もだらしがないぞ、民主党の攻撃ばかりしてないで我が党ならこうするということをなぜいわんのや。国民には、自民党は民主党の足を引っ張ってばかりで、震災復興に与野党協力してやってゆこうという姿を見せてないやないか。」と怒鳴りつけんばかりにおっしゃる。大多数の国民は同じ思いだろう。

 一向に辞任する気配を見せない菅総理や暴言を吐いて辞任した松本復興大臣をみていると、情けないし悔しい。尊敬する藤原正彦先生の近著「日本人の誇り」を読んでも劣化する政治家の質が取り上げられている。この間まで政治の世界に身を置いていた私には自分を否定されているような痛みを覚える。危機に立たされている日本の正念場だというのに残念でならない。

 ワールドカップ女子サッカーで「なでしこジャパン」が昨年一昨年の覇者ドイツチームや昨年の準優勝スエーデンチームにも勝ち、初めて決勝に進みアメリカと闘うという朗報が飛び込んできた。凄い!平均身長10センチも足りない日本選手が!やればできるんだ。政府の原発政策が行きつ戻りつでもこの暑さに耐え汗をかきながら国民は節電に撤し協力している。あれからもう4ヶ月になるというのに体育館などで避難所生活を続けている人がまだ3万6千人もいらっしゃるそうだ。政治は三流でも日本国民は皆頑張ってるよ。