日本国再建に向けて自・民協力を

久しぶりに奥野誠亮先生中心の勉強会に出て、マスコミの人達から「大震災の教訓と日本の課題」というテーマで話を聴くことが出来た。

 三人の方が「震災の規模と意味」「原発問題」「政治の対応」とそれぞれ中身を分けて話され、さすが良く調査・取材しておられるので私には勉強になったが、終わって振り返ると頭がどうもすっきりしない感じだった。なぜかというと、一つには原発の日々変わる状況がまだ悪化してゆくのか、それともあまり心配しなくて良いものなのかがわからないこと、二つ目には、(大方の人は菅総理の一国のリーダーとしての資質に疑問を抱いているものの)どのように復興させようとしているのか、自民党との大連立を模索しているようだがどうなっていくのかわからない、筋道が見えないからモヤモヤしてるのだ。だけど話によると、原発については東京電力の内部にも構造的な問題がありそうだ。同じ会社のなかで原発だけは独立したような組織で東大原子力学科の技術屋さんが壁を作っているそうだ。そして福島の現場で働いている人は実に真面目にやっているのに、東電トップはまだ現場に行っていないという。核燃料棒が溶けて作業員の被曝が進み、炉の石棺化を進めている、冷やすだけで数年、終息するまで100年かかるという悲観的な話しをしている専門家もいるそうだ。

 菅総理は自民党の谷垣総裁に入閣要請して断られたけれど、国民の64%までこの際大連立を望んでいる、自民党からは菅がまず辞めなければとか4Kと言われている子供手当て・高校無償化・高速道路無料化・(農業の)戸別補償の旗を降ろせといっているようだ。私は菅も菅なら自民も自民だと思う。ただ一点日本国再建のため、己を虚しゅうして力を合わせてやっていこうとどうしてできないのかと言いたい。菅さんは今のリーダーとしてふさわしいとはとても思えないが今頃政争をやってどうなる、関東大震災の帝都復興院総裁を務めた後藤新平のような力量のある政治家がどこにいるのか?