関西広域連合が知事選の争点になる

 毎日テレビをつけるたびに東北・関東大地震の被災地の様子を知らされ、僕たちが普通の生活を送れていることのありがたさをしみじみ感じる。仙台に住む友人に電話をすると地震発生から5日目に水道が復旧し6日目に電気が通ったと言っていた。一週間目にプロパンガスでお風呂を焚いているお家でもらい風呂をしてさっぱりしたという。ご飯とお漬物で食いつないできたと言っていたので、レターパックにハム・干物・真空パックのカレーなど少々送ると翌日喜んで「着いたよ、ありがとう」と電話をくれた。欲しいものをもっと送ってあげたいが、宅配便はまだダメだというので薄っぺらいものしか送れない。彼の場合は自宅だけど家を無くして避難所で生活している人達はプライバシーもないし一層大変だろうと思う。自治体が崩壊しているところもあるようだし、放射線におびえている人達もいる。

 それにしても、連日福島の原子力発電所で文字通り命がけで働いている東京電力関係者、自衛隊、東京消防などの人達には頭が下がる。日本国の威信をかけて人類を守るために見えない敵と戦ってくださっている。ご家族がどれほど心配しておられることかと思うと、熱い男たちに日本人皆がどれほどお礼を申し上げても足りないくらいだ。捜索や遺体の処理に当たっている自衛隊や警察、消防の人達、米軍をはじめとする外国からの助っ人にも日本人の一人としてお礼を言いたい。「自衛隊は暴力装置」と言った男がまた官邸で指揮を執っていると聞くとぞっとする。

 話は変わるが、3月24日から始まる奈良県知事選に県の医師会長が「関西広域連合に参加すべし」という立場で出馬を決めたとのニュースが飛び込んできた。現職と共産党だけの全く面白くない選挙だと言われていただけに、熱い戦いの予感がする。もしもあのような大災害が近畿で起こり奈良も被災地となったら、やはり参加していたほうが県民のために良かったということになりはしないか?どの陣営もメリット、デメリットを県民にわかりやすく説き、県民一人一人が確信を持って投票できるような選挙にしてもらいたい。