チリの救出劇に感動、そして近況報告

  チリの鉱山落盤事故の作業員33名が救出される様子をテレビで見て世界中の人達が感動したであろう。私も作業員1人1人カプセルから出てくる毎に家族と抱き合って喜んでいる姿に胸が熱くなった。特に全員のリーダー役で70日に及ぶ不安な地下生活を統率してきた現場監督ルイス・ウルスワさんが最後に上がって姿を見せ大統領に感謝の言葉を述べている光景には心からよかったと思った。彼は地上との連絡がとれない最初の方の17日間が苦しかったと言っていたが大統領に対し「二度とこのようなことが起きないようにしてください」と言っていたのもりっぱだ。わたしはチリのこのニュースを見るたびに、日本で同じようなことが起きたとしたらどんな状態になっていただろうと思ってきたが、チリという国が一丸となって今回の救出作戦に当たってきたことが素晴らしいと思う。大統領がずっと現場の救出に立会い激励し最後は全員で国歌を歌っているのを見て、日本ではありえないことだという気がする。肺炎に罹っている人や精神的にダメージを受けている人もいるというが33名の作業員全員の将来が幸せでありますように祈りたい。

 先週一泊しながら何十年ぶりかで十津川村を訪れた。玉置神社・谷瀬のつり橋・歴史資料館・道の駅など行くと共に地域起こしと取り組む若い人や村役場の人等にも会って勉強してきた。ひところ1万2千人いた人口がいま4千人に減少、高齢化も進んでいるようだが十津川を何とか活力ある村にしたいと思っている人達の熱意が感じられ、私も触発された。村営の昴の郷で泊めていただいたが、地元の食材を使ったご馳走で歓待を受け嬉しかった。

 10月8日は両陛下をお迎えして平城遷都1300年記念祝典が行われ私も列席させていただいた。素晴らしい秋晴れの下、演出も素晴らしかった。注文をつけるとすれば、中国・韓国から大陸文化を移入したことは事実だし感謝の気持ちを持つことは重要だが、少しおもねり過ぎたように感じたのは私だけではなかったようだ。日本は大陸から入った文化をそのまま受け入れるのではなく日本の文化と融合させながら日本流に作り変えて発展させた歴史を持っている。そこのところ日本の誇りをもう少し演出して欲しかった。今の共産党一党支配の中国のいやらしさを見ているだけに余計そう思った。祝典が終わってから、遠くからやってきた元衆議院議員の友達3人を奈良のあちこち案内し我が女房殿の手料理を食べてもらい最終の新幹線で帰ってもらった。しばらくぶりで会えた喜びで充実した一日であった。

 我がNPO法人きみかげの森の運営を毎日考えながら日々生活していると、しんどいこともあるが結構楽しい。連携できそうな法人や知恵を授けてくれる人がきてくれたりする。昨日は荒井敦子さん指導による「きみかげコーラス」のレッスン日、我々夫婦も生徒の一員、25人ほどが楽しい2時間を過ごした。大きな声で歌ったり荒井さんの絶妙のトークを聞いたり、終わるとティータイム、コーヒーとお菓子で雑談、特に女性はにぎやか、我が家のサロンがはじけている。こういうことの積み重ねが地域おこしにつながればと思う。

 最近また我が家の庭にリスがチョロチョロするようになって嬉しい。栗の実が落ちているからかなと思ったりするが、サーット逃げないでなついて欲しい。